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春季大会 選手権・東東京大会 秋季大会

2007年秋

2回戦 1 2 3 4 5 6. 7 8. 9
総合工科 3 3 0 9 2 . . . . 17
啓明学園 0 0 0 0 0 0

3回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
総合工科 0 1 2 1 0 0 2 2 1 9
開成 0 0 0 0 3 0 0 0 0 3

ブロック決勝 1 2 3 4 5 6 7 8 9
総合工科 0 0 1 0 0 0 0 3 0 4
成立学園 0 3 0 0 2 0 2 0 - 7

総合工科高校トピックス


















2007年夏




終了後スタンドの清掃をする総工野球部員
夏の大会初勝利で公式戦2勝目
二回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
両国 1 0 0 0 0 0 0 1 2
総合工科 1 0 0 2 1 0 0 5 9

三回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
総合工科 6 3 4 0 0 13
学習院 0 0 1 0 0 1
総工先攻で試合開始



何だかんだで初回6点の猛攻

レポート:48期中嶋氏

終盤の追い上げ及ばず・1点差惜敗
四回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
総合工科 0 0 0 0 0 0 4 0 4 8
足立新田 1 2 0 2 1 0 2 1 9

都立の挑戦(3)
特色を出せ 生き残りへ野球に力

小田急線の成城学園前駅から歩いて約15分。都総合工科(世田谷区)は、都内有数の高級住宅街の一角にある。

 午後3時すぎ。両翼90メートル超、外野は芝生張りの硬式野球部専用グラウンドで、部員がウオームアップを始める。

 「創立2年目には見えないって、よく言われます」。千葉智久監督(44)は顔をほころばせる。06年創立の新設校。在校生は1、2年生だけなのに、部員はすでに66人もいる。

 千葉監督は、この学校の開設準備から携わってきた。理由は一つしかない。「甲子園に行くためです」

   □  □

 同校は都小石川工と都世田谷工が統合し、世田谷工の敷地に開校した。技術や資格の取得だけでなく、理工系大学への進学も目指している。

 もともと世田谷工には、私立の強豪もうらやむグラウンドがあった。都四商などで野球の指導経験のある千葉監督は、恵まれた環境を生かし、この新しい学校を「野球の強豪校」にしようと考えた。

 「校長らの理解があったのも大きかった」。今は都立高校も生き残りの時代だ。進学率、語学、芸術、スポーツ……。各校は、独自の個性を出さないと生徒が集まらない。注目度が高い高校野球で活躍すれば、メリットは大きい。

 だが、無名の新設校。部員集めは難しい。都教委が「特色ある学校づくり」のため、04年度入試から設けた「特別推薦」を活用した。運動や文化活動に秀でた中学生を迎え入れる制度だ。同校が設けている硬式野球の推薦枠は10人。すべての都立高の中で最も多い。

 一塁手の鈴木達也選手(2年)は、この制度で入学した。「都立なのに環境が整っているので選んだ」

 中学生の受験希望者を対象にした学校説明会でも、「野球専用の広いグラウンドがあります」とPRした。

 主将の古郡英幸選手(2年)は、シニアの監督から「野球に力を入れる都立がある」と紹介された。「1期生として伝統を作りあげていきたかった」と、入学の動機を語る。

 高野連関係者は言う。「中学でトップレベルの選手は甲子園常連の私立に流れることが多いが、特別推薦などで都立も野球に力を入れているとアピールする効果はある」

   □  □

 初出場だった昨夏は最終回に逆転で敗れ、昨秋も初戦敗退。この春の都大会で公式戦初勝利をあげ、ようやく最初の一歩を踏み出した。

 学校が求める分野の教員を公募できる制度を使い、「助っ人」も赴任した。99年、都城東を初めて甲子園に導いた有馬信夫さん(45)だ。さっそく、野球部の部長に就いた。

 実は、千葉監督が日体大で一年先輩にあたる有馬さんを誘っていた。「よく飲みの席で、いつかは一緒にやりたいって話していた」

 有馬さんも「1人でやるのに限界を感じていた。協力者が必要だと思っていたところに声をかけてくれた」。

 グラウンドでは有馬さんがノックを打ち、千葉監督が傍らでメモを取るなど、2人が分業で指導にあたっている。

 グラウンド、選手、指導者……。環境は整った。当初の目標どおり、甲子園に出場するのは、いつになるだろう。

 有馬さんは考えている。「私立は成績が悪ければ指導者が首になる。僕たちが人生をかけてやるかやらないかだ」

◆野球部専用のグラウンドが「ある」と答えた学校は、今大会参加260校の23%にあたる60校。このうち私立が50校を占めている。

 室内練習場が「ある」と答えた学校は19校あったが、都立は2校のみ。移動用のバスを持っていると答えた32校は、すべて私立だった。一般的には、私立の方が練習環境に恵まれていると言えそうだ。


2007年春

一回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
三商 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
総工 0 0 0 0 0 0 0 3 × 3


二回戦 1 2 3 4 5 6 7 8 9
駒込学園 0 0 0 3 0 0 0 2 1 6
総工 1 1 0 0 2 0 0 0 0 4

総合工科(東京)野球部    手束仁=文・写真

昨年4月、世田谷工と小石川工の統廃合で誕生した総合工科(東京)。野球部は、創部2年目ながら部員67人を誇る。
部には10人までのスポーツ推薦枠があるほか、両翼92㍍、中堅120㍍の広大な専用球場を備え、ネット裏には本部
席と観戦スタンドも。都立校としては恵まれた環境を生かし、強豪校の仲間入りを目指している。

同校は、環境だけでなくスタッフも充実している。監督は、学校創設前の準備段階から赴任し、東京都高野連理事も務
める千葉智久氏(44)。1999年に都城東を都立校として19年ぶりに甲子園に導いた有馬信夫コーチ(45)も4月に赴
任した。

前身の世田谷工は、最後の夏となった2004年には3年生だけの14人で戦い、都大会ベスト8に進出して話題となった。
新設校ではあるが、そんな歴史も背負っていこうという意識も強く、監督室に世田谷工のユニホームを飾ったり、連絡板
として使用している旧スコアボードに「世田谷工」の名を残すなどしている。≪※続きは紙面で≫

高校生スポーツ・バックナンバーより