0号機 ~1985年

1977年、0号機(1985年に施行された風営法以前に作られた機種の総称)の登場。基準など無かった時代なので、極端にスベリの有るものや、反対にスベリの少ないものがあり、目押しの出来るプレイヤーにとっては攻略の対象になった。リールもギアで動くものだった機種では、窓を押さえることでリールを止めることができたものもあった。

役は、ボーナスゲームと小役ゲームのみで構成され、一度ボーナスゲームが当たると次回のボーナスゲームが高率で当たり、店が設定した打ち止めまで続くようになっていた(但し、機種や絵柄によっては、単発で終わるボーナスゲームが存在したり、抽選などの要因により打ち止めに達する前に通常状態に戻る(パンク)場合もあった)。また、連チャンの規制も無かったので激荒の波を持った機種もあった。尚『パチスロパルサー』には山佐パターンと呼ばれる独特のリーチ目があって、リーチ目表(大量リーチ目タイプなので代表的なパターンのみ)がホールに張り出されていた。このパターンは現在まで続いていて、パルサーシリーズのウリになっている。

当時の営業方法は、今のように無制限で交換率が5~7枚交換というものではなく、ボーナス1回ごとに交換し(そもそも、パチンコでも「定量で打ち止め」が当たり前の時代である)、交換率も10枚交換などというホールがざらにあった。またリプレイもなかった。コインサンドもまだなく、通貨を50枚単位で包んであるのと同じものをカウンターで1000円で交換していた。今でも高年齢の人が1000円を1本と呼ぶことがあるのはこのときの名残である。また、メダル貸し出し単価や機械仕様が統一されておらず、都道府県ごとに異なるレートが適用されていたり、それに合わせて打ち止め枚数などの仕様が異なっていたりした。都道府県ごとに規制が異なったため、0号機では、同一機種でも隣の県では異なるゲーム内容となっていた。

0号機

0号機というものは、本当は存在しない。
昭和60年の2月に「新風俗営業法」というのが施行されるまでに
登場したスロット台が、俗に「0号機」と呼ばれるものである。
0号機の全般的に、迫力あるアップライト型の筐体が特色で、
ラインの数や、コイン投入口、レバーなどは、アメリカのスロットマシンを
髣髴とさせるものばかりである。

機種紹介

1.オリンピアスター(オリンピア)

現在のスロットマシンとはまったく違う筐体。
レバーも「がっこん」と叩く、長いステッキが右についている。
リールは非常に小さく、その下にでかでかと払い出し表が
ついている。ボーナス絵柄は無く、目押しで絵柄が狙えた。
コイン投入口がどこにあるかさっぱりわからない機種(笑)。

2.オリンピアマークⅡ(オリンピア)

初めてボーナスゲームを採用した記念すべき機種。
0号機、言い換えると、スロットを世に広めたのは、
オリンピアといっても過言ではない。その他に、「プレイガール」や、
「バニー」など、現在でもその名を残す機種が登場したのも
このころである。

3.アメリカーナ(ユニバーサル販売)

オリンピアのアップライト型筐体から、現在の箱型になった
一番初めの機種。上部に払い出し表があり、操作性と遊戯性は
抜群に向上した。しかし、ライン数は、このころはさまざまで、
このアメリカーナは3ライン。後に登場した「アメリカーナ15」は5ラインと、
さまざまであった。その他、「トロピカーナ」では、役の抽選システムが
ランダムに改良されたり、「ダイナマイト」では、射幸心をくすぐるために、
意図的に連荘を誘発するようなプログラムを採用したりと、現在の
スロットへの発展の過程がうかがえる。

4.ジェミニ(バルテック)

初めて景品交換が可能になった機種。
機種名は上部に貼り付けられ、下部のパネルには
「MAX」という文字がプリントされていた。

その他、たくさんの機種が存在するが、いかんせんデータ不足で
掲載される内容が乏しすぎるので、ここでは割愛させていただきます。


代表機種:パチスロパルサー(山佐が開発して尚球社が販売)、リバティベル(ユニバーサル販売)


1号機 1985年~

1985年、パチスロに新風営法に基づいた全国統一認定基準が定められ、1号機が登場。現在のボーナスシステムと同等のゲーム性を搭載した。


ワンダーセブン2

ワンダーセブン

アーリーバード

アーリーバード

ファイアーバード

ファイアーバード

パルサーXX

パルサーXX

フォーチューンワンⅡ

フォーチューンワンⅡ

プラネット

プラネット

トロピカーナ7X

トロピカーナ7X

ニューペガサス

ニューペガサス

1号機

 パルサーXX 日活興業

昭和57年5月にパチンコ、パチスロを検定する機関として、
警察庁の管轄内に「保安電子通信技術協会」、略して「保通協」が設立、
昭和60年には、新風俗営業法(新風営法)が試行され、パチスロ機は
「回胴式遊技機」として、規制される対象となった。
この新風営法施行後、保通協の検査に合格し、型式認定を受けたものが
パチスロの1号機と呼ばれるものである。

1号機時代は、ホール間の競争が激化、それに伴って改造基盤を
とりつけるホールや、ゲーム性に重点をおいた機種を設置するなど、
ホールとメーカーが、どれだけ打ち手を満足させるか知恵を出し、
「連荘」や、「等倍返し」、「大量リーチ目」、さらには攻略法といった
いろんな要素がまじりあって、スロット中毒患者を多く生み出した。

1号機は改造基盤によって、打ち手の射幸心を煽ることが多かったので、
その対策として登場することになったのが「1-5号機」であった。
1-5号機では、日電協ROMに統一することにより、基盤を封印。
事実上、基盤を差し替えることができなくなった。しかしながら、まだ
スロットが登場して間もなく、メーカー側の技術不足から多くの攻略法が
発覚し、射幸心の煽りがおさまることはなかったのである。

1-5号機のほとんどは、純投入枚数によって、ボーナスフラグを
強制的に成立させる「吸い込み方式」をとっており、これが攻略のかぎを
にぎっていた。代表的な台は、パル工業の「ニューペガサス」で、
1-5号機ではトップクラスの連荘を誇っていた。今尚、この機種は
現役で存在するとうことを考慮にいれれば、現在までに、いかに打ち手側に
愛されていたかということがわかるであろう。
まさにこの時代からスロットの歴史が始まったのである。

代表機種紹介

1.ニューペガサス(1-5号機) TYPE-A パル工業

1-5号機の中で最も人気が出た機種であり、まさに名機と呼ぶにふさわしい。
連荘は1-5号機でトップクラスで、一撃10連荘も珍しくはなかった。
ゲーム性は吸い込み方式を採用しており、ある決められた枚数が投入されるまで
ボーナスの抽選は行われない。小役が揃うと払い出しがあるため、この
投入枚数、すなわち純投入枚数が減ってしまうため、それだけボーナスの
当選するゲーム数が後へとシフトしてしまう。よって、通常時は小役を
はずして、より短いゲーム数でボーナスの成立させる「小役はずし」が有効。
このボーナス成立の吸い込み枚数の「天井」は、設定毎に異なり、
最大天井は設定4の1700枚。天井から設定を読み、やめ時を考慮した
立ち回りがポイントとなる。リーチ目は、7のチェリー付きはさみ目が代表的で、
ボーナスの察知は逆押しが一番わかりやすい。

***知ってたら得する?***
ニューペガサス設定別最大天井枚数

設定1:1600枚
設定2:1600枚
設定3:1600枚
設定4;1700枚
設定5:1200枚
設定6:550枚

2.アメリカーナXX(1号機) TYPE-A ユニバーサル販売

ユニバーサル販売の第1号機として登場したのがこの機種。
1号機の中では、ゲーム性に特に優れ、パチスロブームの火付け役となった。
そのゲーム性は、今では新しくもなんともない「遅れ」と「等倍返し」にある。
「遅れ」が発生すると、ボーナス確定で、BARかスイカ(スイカの3つ揃いはREG)を
狙ってはずれたらBIG確定。しかし、BIGはすぐには揃わずに約1000円分の
コインを投入後、小役でその分を払い出してから揃うように作られていた。
「遅れ」という存在を知らない客が多く、すぐにBIGが揃わないということで、
プロの間で「うろつき攻略法」なるものが存在した。

3.プラネット(1号機) TYPE-A 山佐

山佐の1号機て登場したのがこの機種。今でこそ珍しくないが、
この機種の最大の特徴は、やはり「大量リーチ目」である。
兄弟機、そして配列同様で日活工業の「パルサーXX」も同じように人気が出た。
大量リーチ目の攻略法はなんといってもリーチ目をひろってしまう「ハイエナ」で、
アメリカーナXX同様に「うろつき攻略法」が通用した台でもある。
1-5号機に「プラネットⅡ」、そして「パルサーXXⅡ」が販売され、
比較的波は穏やかになったものの、同じようなリーチ目であったため、
まったく同様のハイエナ作戦が有効であった。ちなみに、「ニューパルサー」の
大量リーチ目もこれが原点と言える。「パルサーXX」の販売は日活工業であったが、
開発は山佐が行った。

4.トロピカーナ7(1号機) TYPE-A メーシー販売

1号機としてメーシー販売から登場したのが「トロピカーナ7」である。
「アメリカーナXX」と同様に「遅れ」が存在し人気がったが、それ以上に
人気が出た攻略法が存在した。それは「BAR抜き」というものであった。
この「BAR抜き」とうものは、REGフラグを確認した後に、18プレイの間
小役をはずし続け、19プレイ目にBARを揃える。REG消化後に小役が
揃い続けて、400枚程度のコインが獲得できるというものだった。
その後、1-5号機して登場した「トロピカーナ7X」にも攻略法が多く、
すべての設定の判別もできたので、長い間喰える機種として活躍した。

5.ファイアーバード7U(1-5号機) TYPE-A 瑞穂製作所

瑞穂製作所の第1号機として登場したのが「ファイアーバード7」。
兄弟機は「トロピカーナ7」、「アメリカーナXX」であったが、この機種には
「遅れ」がなかったため、人気はたいしてでなかった。
しかし、1-5号機として登場したこの「ファイアーバード7U」には
「560枚抜き」という攻略法が発覚し、目押しプロの間で人気が出た。
兄弟機の1-5号機である「アメリカーナミント」と「トロピカーナ7X」にも
同様の攻略法が通用したが、獲得枚数が他の2機種より多いのが特徴。

***知ってたら得する?***
ユニバーサル系1-5号機の560枚抜き攻略法

BIGボーナスの3回目のJACゲームを無視して、逆押しで
JACIN絵柄をはずしながら小役を揃えてコインを増やすというもの。
かなりの目押し力を必要としたため、一般の客でやっている人は
皆無に等しく、店側の対策も甘かったので、プロの間で長い間
稼げた息の長い攻略法となった。
(注:手順は残念ながらわかりませんでした)

6.アーリーバード(1号機) TYPE-A アークテクニコ

数多く存在する攻略法で、いろいろな機種で通用したのが、
この「アーリーバード」に代表される「小役周期攻略法」である。
小役周期と言うのは、ある一定の回転数で小役が揃うことで、
小役が揃う周期が乱れた時がボーナスの前兆となり、それをいちはやく
察知することが鍵となるもの。「アーリーバード」の場合、小役周期は
12~13回で、ボーナスが近づくとこれが半減し、約6回になる。さらに、
BIG確定の前兆パターンがあり、7がテンパイした後に小役が揃うと
それがBIGの完全な前兆となった。

7.スターダスト(1号機) TYPE-A オリンピア

スロットを世に広めたオリンピアの1号機として登場したのが
「スターダスト」。この機種は攻略法よりも、抽選システムが特徴である。
その抽選システムというのはテーブルごとに異なった確率を持たせる
「テーブル抽選方式」という独特のもの。
その後、1-5号機として登場した「ニュースターダストⅡ」は、当時4万台という売上を
記録した超人気機種。BIG絵柄は「7」ではなく「SUPER」で、REG絵柄が「7」。

その他の1号機、1-5号機

・デートライン21(1号機) TYPE-A 興進産業
・ニューデートライン(1-5号機) TYPE-A 興進産業
・レッドサン(1号機) TYPE-A 尚球社
・ニューレッドサン(1-5号機) TYPE-A 尚球社
・ハイアップ(1号機) TYPE-A タイヨー
・ハイアップターボ(1-5号機) TYPE-A タイヨー
・ブロンコ(1号機) TYPE-A アークテクニコ
・バイキングマスター(1-5号機) TYPE-A アークテクニコ
・ボナンザ(1号機) TYPE-A バルテック
・テキサス(1-5号機) TYPE-A バルテック
・ワンダーセブン(1号機) TYPE-A 高砂電器産業
・ワンダーセブンⅡ(1-5号機) TYPE-A 高砂電器産業
・ナイアガラ2(1号機) TYPE-A サミー工業
・ナイアガラパート2アルファ(1-5号機) TYPE-A サミー工業
・クーガー(1号機) TYPE-A 大東音響
・クーガーXX(1-5号機) TYPE-A 大東音響
・キャスター(1号機) TYPE-A 北電子
・ニューキャスター(1-5号機) TYPE-A 北電子


1.5号機 1988年~

不正改造対策により登場。Aタイプのみ存在。純増方式のみで、約360枚で打ち止めとなる。ボーナス終了時に打ち止めとなるのは0号機時代の名残である。


2号機 1988年~

1988年に2号機が登場。ボーナスの抽選方法が完全確率方式に統一され、吸い込み方式などは全廃された。コインを50枚まで貯留できるクレジット機能が採用されて操作性が向上したうえに、シングルボーナスや集中役など新しい遊技機能が許可されたことにより、ゲーム性が従来と比較して格段に向上した。その一方で、1ゲーム4秒(3号機以降は4.1秒)の規制が加わり、スピーディなプレイが難しくなった。


バニーガール

バニーガール

アニマル

アニマル

スーパーバニーガール

スーパーバニーガール

アラジン

アラジン

アストロライナー

アストロライナー

センチェリー21

センチェリー21

ビッグバン

ビッグバン

スーパーセブン

スーパーセブン

リスキーダック

リスキーダック

サファリラリー

サファリラリー

ベンハー

ベンハー

スーパーウィンクル

スーパーウィンクル

2号機

 ムサシ (パイオニア)      スーパーバニーガール (オリンピア)

1号機から2号機へ。規定は大幅に変更された。
まずはタイプ別の分類。これは現在の4号機にも継承されており、
ゲーム内容が3タイプに分かれるものであった。
まずはA-TYPE。
BIGとREGボーナスがあり、シングルボーナスや集中をつけても
良いというもの。2号機のほとんどがこのA-TYPEである。
続いてB-TYPE。
BIGボーナスのJACゲーム回数が2回のもの。後はA-TYPEと
同じである。2号機ではこのB-TYPEは存在しない。
最後にC-TYPE。
BIGボーナスは無し。REGはつけてもOKで、メインは集中役。
2号機では数は少ないが、このタイプの機種が登場している。

その他の変更点は、まずメーカーが2機種までの販売に自主規制。(2-1号機と2-2号機)
BIGボーナスの獲得枚数は370枚から350枚に減少。
そして、現在のスロット台の原型を作った完全確率方式、1ゲーム4秒以上、
さらに、この2号機からクレジットが装備されるようになる。

2号機で最も印象的なゲーム内容に「フルーツの集中役」というものがある。
シングルボーナスではなく、小役であるフルーツの集中である。
今でこそシングルの集中は、パンクするまで継続というものであるが、
このフルーツの集中はゲーム数が決まっていて、その間は小役の出現率が3/4にアップ。コインが増える。

1-5号機に劣らず、2号機にもいろいろな攻略法が存在した。
その代表例は「セット打法」。目押しさえできれば容易にBIGを引き当てられ、
ほとんどのユニバーサル系の2-2号機はその餌食となった。
また、体感機の使用や格上げ変換など、その攻略法はさまざま。
盤面をぶったたいて強制的に7を揃えてしまうゴト行為まであったくらいだ。

代表機種紹介

1.スーパーバニーガール(2-2号機) TYPE-A オリンピア

未だ現役稼動中で、機種名も多少スロットをかじった人ならわかるであろう。
2-1号機の「バニーガール」の後継機とし、「スーバニ」の愛称で人気を博した機種である。
BIG、REGボーナスとフルーツの集中を搭載。ゲーム性に非常にすぐれている。
フルーツの集中は、5回と60回の2種類が存在し、そのゲーム中にBIGフラグを
引いた場合でも、BIGを揃えずフルーツを取りつづけることもできる。
また、60回のフルーツの集中後はBIGをひきやすくなっている。
さらに、スロット台では初となる「1リール確定目」を搭載したことも人気の種になる。
左リール「中段単チェリー」はあまりにも有名。他のリーチ目も基本的に
「ズレ目」で、小役の取りこぼしかボーナスかというドキドキ感を演出する。

2.センチュリー21(2-2号機) TYPE-A 瑞穂製作所

ユニバ系絵柄の元祖を生み出したのが、この「センチュリー21」。
大きくて見やすい7に、ボーナス絵柄テンパイ時の効果音が始めて搭載された機種。
完全確率方式をとる2号機の中で、この機種には何故か天井が存在し、
ボーナスをひけずにハマリ続けると、1024プレイ目に強制的にBIGのフラグを
成立させた。また、ユニバ系2-2号機すべてに通用するセット打法もあり、
目押しができない初心者からプロにいたるまで、幅広い客層に指示をうけた。
現在でもバリバリに稼動しているといううわさも。(バリ裏?)

3.リバティーベルⅣ(2-2号機) TYPE-A ユニバーサル販売

4号機の「レインボークエスト」をご存知であろうか。
その「虹7」絵柄の継承元となっているのがこの機種である。
この機種には、「5プレイ連荘バージョン」なるものが存在する。
単純に5プレイで連荘するというものだけではなく、パターン化された
連荘のシステムが存在し、非常に人気が出た。
また、メーシー販売の2-2号機として登場した「リバティーベルⅢ」は兄弟機で、
「倍数連荘バージョン」というものがあった。それは、11の倍数のプレイのみでしか
ボーナスの抽選をしないというもので、11プレイ毎におとずれる緊張感は打ち手側の心をとらえた。
11の倍数でしかボーナスの抽選を行わないので、その他のプレイは1枚がけにして、コインを節約できた。
もちろん、この「リバベルシリーズ」にも、ユニバ系セット打法が通用した。

***知ってたら得する?***
ユニバ系2-2号機根絶セット打法

1.クレジットをONにする
2.コイン1枚投入
3.精算ボタンを押しながらスタートレバーを叩いて、元に戻さない
4.ストップランプが点灯したらレバーを元に戻す
5.中段以外に7をテンパイさせる
6.テンパイ後、コイン2枚投入
7.7を目押しすると7が揃う
(注:手順が本当に正しいかどうかは定かではありません)

4.サファリラリー(2-1号機) TYPE-A エーアイ

2号機の中では1番注目された機種ではないだろうか。
発売当初はあまり人気がでなかったにも関わらず、時が経つにつれ
強烈な連荘をもつ裏物が登場したり、次から次へと攻略法が発覚されたりと
とにかく話題につきない機種だった。
この機種の代表的な攻略法は、まず「1枚掛け小役抜き」。
何枚掛けでも小役の確率が同じであったため、すべての小役を中段に
引き込ませるように目押しする攻略法で、コインが減るどころか増えてしまう。
そして「REG→BIG変換打法」。これは、REGが成立したら1枚掛けで中段に
7を目押しすると7が揃ってしまうというもの。
また、「クレジット99打法」というほとんどゴト行為に近いものまであった。
それは、クレジットONの状態で7または8枚のコインを投入して精算ボタンを押し、
クレジット表示が「2」になった瞬間にベットボタンを押すと、クレジット表示が
99になってしまうというものだ。

5.アニマル(2-1号機) TYPE-A アークテクニコ

アークテクニコの2-1号機として登場したのが「アニマル」。
発売当初からフルーツの集中とBIG・REGボーナス織り交ぜての
強烈な連荘性で話題を呼んだ。しかし、プログラムに規定違反がみつかり、
基盤を交換して登場したのが「アニマルG」である。
アニマルの連荘プログラムは、非常に特殊なものである。
天井があるのだが、この天井の状態が数種類あり、その状態を
行き来することによって、強烈かつ多彩な連荘を演出させたのだ。
「オバナからの右下がりオレテン」は、BIG・REG共通のリーチ目である。

6.アラジン(2-2号機) TYPE-A ニイガタ電子精機

この機種の魅力は、なんといっても「アラチャン」…アラジンチャンスであろう。
シングルの集中とBIGボーナスにより、一挙に大量のコインを獲得できる。
「アラチャン」の突入率は設定毎に差がつけられ、特に設定6は尋常でなく、
万枚も夢ではない。左リールの「単チェリー」はリーチ目である。

7.ムサシ(2-2号機) TYPE-A パイオニア

盤面叩いたら7が揃う…そんなすばらしい(?)台はコイツを除いて
存在しないであろう(ほとんどゴトだけどね)。
ストップボタンは縦長。サファリほどではないが、攻略法も存在した。
小役抜きはまだ甘いもの。「盤面押し」は、パネルを押して7を揃えるもの。
ホッパーエラーを起こして、コインタンクのコインをすべて抜いてしまうという
とんでもないものもあった。また、連荘する裏物も数多く存在したといわれる。

その他の2-1号機、2-2号機

・ペガサスラビットⅡ(2-1号機) TYPE-A パル工業
・ガルーダ(2-1号機) TYPE-A タイヨー
・F-1(2-2号機) TYPE-A パル工業
・リスキーダック(2-2号機) TYPE-A タイヨー
・クレイジーバブルス(2-2号機) TYPE-C アークテクニコ
・ロックンロール(2-2号機) TYPE-A エーアイ
・ベンハー(2-1号機) TYPE-A 大東音響
・ゴールドベンハー(2-2号機) TYPE-A 大東音響
・アストロライナー(2-1号機) TYPE-A 山佐
・ビッグパルサー(2-2号機) TYPE-A 山佐
・ジャンプ(2-1号機) TYPE-A バルテック
・タッチダウン(2-2号機) TYPE-C バルテック
・デートラインZ-1(2-1号機) TYPE-A 興進産業
・デートライン銀河(2-2号機) TYPE-A 興進産業
・チャレンジマン2(2-1号機) TYPE-A 尚球社
・チャレンジマンAZ(2-2号機) TYPE-A 尚球社
・ウインクル(2-1号機) TYPE-A 高砂電器産業
・スーパーウインクル(2-2号機) TYPE-A 高砂電器産業
・アペックス301EX(2-1号機) TYPE-A サミー工業
・キューティーフルーツS(2-2号機) TYPE-A サミー工業
・フルーツチャンス(2-1号機) TYPE-C 日活興業
・ビッグバン(2-2号機) TYPE-A 日活興業
・ガリバーⅡ(2-1号機) TYPE-A 北電子
・ガリバースペシャル(2-2号機) TYPE-A 北電子


3号機 1990年~

1990年に3号機が登場。2号機のギャンブル性を抑えた仕様であり、人気のあった集中役に対する規制が強化された。しかしゲーム性が画一化されたことにより、結果的に基盤の交換やRAMの書き換え(いわゆる「注射」)など違法な裏モノ状態で営業され、一部の機種を除いてほとんどが裏モノ化される地域もあった。それへの対処として大規模な基板改修や再封印が行われた結果、パチスロ人気は急落した。また検定取り消しになった機種もあったが法的な拘束はなく、4号機から5号機への移行のように即時に撤去されることはなかった。末期にはCR機の試作機も作られたが、さまざまな障壁により、製品化は2006年に発売された『CSスロ原人』(アビリット)まで待つことになる。


コンチⅠ

コンチⅠ

コンチⅡ

コンチⅡ

コンチⅢ

コンチⅢ

セブンボンバー

セブンボンバー

ミスターマジック

ミスターマジック

リノ

リノ

ドリームセブン

ドリームセブンJr

デートライン銀河Ⅱ

デートライン銀河Ⅱ

ハンター

ハンター

グレートハンター

グレートハンター

ペガサス412

ペガサス412

アポロン

アポロン

アラジンⅡ

アラジンⅡ

スーパープラネット

スーパープラネット

3号機

 ドリームセブンJr (高砂電器産業)   スーパープラネット (山佐)

平成2年の夏、2号機の要件に若干の変更が加えられた。これ以降に登場した機種が
3号機として扱われるようになる。その変更点は、
1.フルーツ集中の禁止
2.集中役のパンク確率を1/300以上にすること
3.1プレイの遊戯時間を4.1秒以上にすること
である。大きな変更点とは言えないが、遊戯者の射幸心を抑えることを目的とした変更であった。
抽選方式は2号機同様完全確率方式が採用されている。また、メーカーからの販売は
最大3機種までの自主規制が行われた。

その「射幸心を抑える」という規定変更にも関わらず、3号機はどの店を覗いても「裏モノ」ばかりで、
「3号機=裏モノ」といっても差し支えないほどであった。
平成3年、新聞の見出しに「検定外パチスロ出回る」と報道される。警察庁の調査により、
多くの機種が「ノーマルではない」と判断され、以降各雑誌等で「パチスロ」という言葉を目にするようになる。
一連の騒動の発端となった機種「コンチネンタル」は改修指示受け、販売を行った瑞穂製作所は
向こう3年間、新たな検定申請禁止処分を受ける。また他の多くの機種も改修処分を受けたのである。

しかしながら、打ち手側にとっては「たくさん出る」ことが心理であり、需要を満たされ、
パチスロの人気も徐々にあがっていく。攻略法も2号機時代同様数多く存在した。
裏モノとは言え、そのバージョンは様々だったが、基本的には主要基盤となるRAMやROM、
CPUなどに細工をほどこす物が多かった。RAMやCPUなどに裏のプログラムを書き込む「注射方式」、
ROMを差し替える「裏ROM方式」、基盤を差し替える「裏基盤方式」などである。

代表機種紹介

1.コンチネンタル(3-1号機) TYPE-A 瑞穂製作所

「CS-90」、強烈なセット打法を生み出したコインセレクターの型番である。
この「CS-90」は、「コイン4枚目の投入信号が発生すると、BIGフラグが成立する」という特徴があり、
設計段階で「4枚目の投入信号が発生する」ということを考慮にいれていなかったため、その盲点を
つかれた「コンチ4枚入れセット打法」が発覚してしまったのである。3号機の中で最強の連荘性を
生み出し、それが警視庁の操作により暴露されてしまったため、瑞穂製作所は検定申請取消処分を受ける。
以後、4号機の「タコスロ」が登場するまで、瑞穂製作所は沈黙を続けることになる。
また、その他の「コンチシリーズ」にも同様のセット打法が通用し、改修処分を受けたのである。

2.ドリームセブンJr(3-2号機) TYPE-A 高砂電器産業

3号機の先陣を切って登場したのが、前進機となる3-1号機の「ドリームセブン」。
その後継機にあたるのが「ドリームセブンJr」である。
「ドリセブ目」と呼ばれる「7」の一直線型がリーチ目で、絵柄も見やすく初心者向きに作られている。
しかし、この機種には強烈な攻略法が通用したのである。それは「1000枚抜き」と呼ばれるもので、
BIGボーナスゲーム中に再びBIGボーナスを揃えてしまうというものである。
JACゲーム後にそのチャンスがあり、7を揃えるとボーナスゲーム数が元に戻ることを利用して
目押しがうまければ、通常のBIG獲得枚数の3倍以上のコインを得ることができた。
兄弟機である大東音響の3-2号機「マジカルベンハー」にも同様の攻略法が通用した。

3.ペガサス412(3-2号機) TYPE-A パル工業

今でこそ「小役目押し」という概念はパチスロ業界に浸透しているが、それを立派な
「攻略法」という形で世の中に知らしめた機種は、この「ペガサス412」ではないだろうか。
中押しや逆押しを使って、小役の取りこぼしをふせぎ、かつボーナスをいち早く察知する打ち方が存在する。
また、いろいろな裏モノがあり、一番有名なタイプは「単純上乗せバージョン」である。これは、
アークテクニコの2-1号機の「アニマル」のゲーム性に非常によく似ており、「上乗せアニマルバージョン」とも呼ばれた。
その他にREG1ゲーム後にBIGが成立すると連荘する「REG種バージョン」や、小役が落ち始めると
連荘の合図である「小役落ちバージョン」などが存在し、人気を博した。

4.ワイルドキャッツ(3-1号機) TYPE-A アークテクニコ

この機種はデビュー当初から「注射」バージョンの裏モノが多く出回った。
その内容は「貯金方式」で、BIGの55%貯金するというものでハイエナが有効であった。
また、「チェリー抜き攻略法」というものも存在した。それは、1枚コインを投入してリールを回し、
ストップボタンが有効になったら2枚コインを投入すると3枚掛けの状態になり、左リールにチェリーを目押しすると、
リールは1枚掛けの制御なので必ず角で止まって4枚のコインを払い出す。つまり純増1枚となり、これを
延々と繰り返すことによってコインを増やすという地道な攻略法である。

5.グレートハンター(3-2号機) TYPE-A エーアイ

3-2号機として最も遅く登場した機種。しかし、デビュー当初から強烈な連荘性を誇っていた。
ノーマルのバージョンは、BIG・REGボーナスのみなのだが、有名な裏モノには「集中」が搭載されており、
BIGとREG、そして集中が三位一体となって強烈な連荘を引き起こしたのである。
小役の引き込みが非常に悪く、ボーナスで得られるコインも少なかったため、このバージョンの裏モノは
非常に人気が高かった。また、ノーマルには存在しないリーチ目があり「7」と「像」の絵柄の一直線がそれにあたる。

6.セブンボンバー(3-1号機) TYPE-A バルテック

この機種もデビュー当初から「注射」バージョンの裏モノが多く出回った。
内容はアークテクニコの3-1号機「ワイルドキャッツ」に似ていた。「ワイルドキャッツ」はBIGの55%を
貯金するシステムであったが、この機種はBIGを100%貯金してしまう。貯金が1つでもあれば、
毎プレイ1/340で貯金放出の抽選をし、当選すると1/43で貯金分のBIGを一気に放出するという
ものであった。この機種も検定取消処分を受け、すべての台がノーマルに戻される。バルテックは
3-2号機として登場させる予定だった「アンクルサム」の販売を断念し、以後4号機の「セブンボンバーリターン」が
登場するまで沈黙を保つことになる。

7.スーパープラネット(3-1号機) TYPE-A 山佐

裏モノはびこる3号機時代に、唯一ノーマル台として人気を博したのが、この「スープラ」である。
2号機から続く山佐の真骨頂、「大量リーチ目」もしっかりと継承されており、その数は3000以上にも及ぶ。
そのリーチ目も奇抜なものが多く、「右枠上7」はあまりにも有名。多くの「リーチ目マニア」を生み出した。
また、BIG終了後の数十ゲームの間、小役の抽選確率が一時的にあがる「フルーツゲーム」と呼ばれる
等倍返し的な処理があり、2号機で親しんだ「フルーツの集中」を彷彿とさせるゲーム性も人気の元となる。

その他の3-1号機、3-2号機

・アメリカーナマグナム(3-1号機) TYPE-A ユニバーサル販売
・コンチネンタルⅢ(3-2号機) TYPE-A ユニバーサル販売
・コンチネンタルⅢ(3-2号機) TYPE-A メーシー販売
・バニーXO(3-1号機) TYPE-A オリンピア
・リノ(3-1号機) TYPE-A ニイガタ電子精機
・アラジンⅡ(3-1号機) TYPE-AC サミー工業
・ミスターマジック(3-2号機) TYPE-A サミー工業
・ビッグベンハー(3-1号機) TYPE-A 大東音響
・マジカルベンハー(3-2号機) TYPE-A 大東音響
・ペガサスエクサ(3-1号機) TYPE-A パル工業
・ホールインワン(3-2号機) TYPE-AC 山佐
・ハンター(3-1号機) TYPE-A エーアイ
・デートライン銀河Ⅱ(3-1号機) TYPE-A 興進産業
・ムサシⅡ(3-1号機) TYPE-A パイオニア
・スペースバトル(3-1号機) TYPE-A 日活興業
・スペーススペクター(3-2号機) TYPE-A 日活興業
・ミラクルユーフォー(3-1号機) TYPE-AC タイヨー
・トライアンフ(3-2号機) TYPE-A タイヨー
・スーパーコップ(3-1号機) TYPE-A 北電子
・アポロン(3-2号機) TYPE-A 北電子
・ミラクル(3-1号機) TYPE-A 尚球社
・チャレンジマン7(3-2号機) TYPE-A 尚球社


4号機 1992年~

4.0号機

4号機の規定の盲点をついた「小役回収打法(DDT打法、KKK打法とも呼ぶ)」「リプレイはずし」など、打ち手の技術介入度が高い機種が続々登場。「目押し全盛時代」と言われる。しかし、3号機の終焉と共に消滅したと思われた裏モノは、ギャンブル性を求めた客側と利益を上げたい店側の利益が合致し、『キングガルフ』『ビガー』『エイトマン』などが裏モノ化され、長期に渡って鉄火場を演出した。

1998年にチャレンジタイム(CT)が許可され、『ウルトラマン倶楽部3』(サミー)をはじめとしたCT機が流行。その一方で、『ジャグラー』(北電子)に代表される、リーチ目がわからなくても特定のランプが点灯すればボーナスが確定する完全告知マシンが高齢者や初心者を中心に人気を集める。

沖縄では沖スロと呼ばれる独自の機種が人気を集め、『トリプルクラウン』『シオサイ』『ハナハナ』などは、後期まで根強い人気を誇った。なお、沖スロは日本本土にも設置されたが、それらは裏モノに基盤が交換されるものが多く、沖スロが完全告知であることでさらに興奮を煽っていた。

4.1号機

完全確率をベースとした規制を受け登場した4.0号機であったが、拡大解釈により大幅な変貌を遂げることになった。2001年に初のストック機『ブラックジャック777』が登場。また、リール以外の手段を用いて演出を表示できる筐体が登場する。当初は簡易なドット絵やフラッシュが主流であったが、その後4thリールや液晶搭載機(『ゲゲゲの鬼太郎』で初搭載)の登場などで筐体そのものも大きな進化を遂げた。

その中で大量獲得機の登場やアシストタイム(AT)がブームになり、1日で数万枚(等価交換なら数十~100万円)という、一般的には異常なまでの出玉性能を持つ機種が登場するなど、射幸心を煽る流れは加速していった。世間で問題とされ始め、『灼熱牙王』(ロデオ)が発売中止になるなど公安委員会も動きを見せる中、2002年7月に日電協は規制を自主的に改定し、「適度な射幸性を超えるおそれがあると認められる遊技機」と判定した4.0号機の一部機種を4.1号機と呼称することとした。さらに2003年には同じく改定前の「著しく射幸性が高いと認められる遊技機」と判断された機種は検定を取り消され、撤去された。

4.5号機

前述の通り射幸心を抑えるために日電協は2002年7月自主規制を改定、これ以降に審査を通過した機種を4.5号機と呼称することとした。

『スーパーリノ』で初搭載されたサイレントストック型のストック機がメインになる一方、一回のビッグボーナスで700枚以上を獲得できる大量獲得機の頂点を迎え、長時間では及ばないものの短時間での出玉性能は4.1号機に負けない機種も多かった。

4.7号機

射幸心を抑えるために導入された4.5号機であったが、それでも十分ではないと判断され、2004年1月に規制を強化し、以降に審査を通過した機種を4.7号機と呼称することとした。

総じて4.5号機より出玉性能が抑えられているが、5号機(特に初期)と比較すれば一撃の出玉は依然勝っており、撤去期限寸前まで設置され続けていたが、2007年9月末をもって検定期間満了によりホールから撤去された。ただし、これらの4号機をはじめとする「みなし機」は換金性はないものの、(正規のパチスロ機への悪用防止のため)コインセレクターなどに若干の改造を加えられてゲームセンターなどで新たにメダルゲーム機として転用され、遊技可能である(いわゆる七号転用機)。


南国育ち

南国育ち

クランキーコンテスト

クランキーコンテスト

クラブロデオ

クラブロデオ

アラジンA

アラジンA

ガメラ

ガメラ

吉宗

吉宗

タイムクロス

タイムクロス

サラリーマン金太郎

サラリーマン金太郎

リズムボーイズ

リズムボーイズ

猪木

猪木

レインボークエスト

レインボークエスト

タコスロット

タコスロ

サンダー

サンダー

ワードオブライツ

ワードオブライツ

獣王

獣王

キングガルフ

キングガルフ

4号機

 チェリーバー(ECJ)   ハナビ(アルゼ)

平成4年に規定変更があった。その内容は
1.メーカーの自主規制(機種数限定制)を撤廃
2.JACゲームを6回から8回
3.リプレイ機能の追加
4.フラグ表示機能搭載可能
5.ボーナス以外のフラグの持ち越し禁止
である。以降、保通協の認定を受けた機種が「4号機」となる。

リプレイ機能の搭載は、どの機種でも順押しなら100%引き込むという理由で
JACIN絵柄やJACゲーム絵柄の代用として用いられる。しかし、「順押しで」という
盲点をつき、変則押しをしてリプレイを故意に取りこぼし、JACゲームを引き伸ばす
「リプレイハズシ」という正当な攻略法を生み出す。
また、フラグの持ち越しが禁止になったため、1プレイの重みが変わる。
つまり、成立した小役をそのゲームで取りこぼすと損になってしまう。そこで
「小役目押し」という概念が立派な攻略法となった。それがいわゆる「DDT打法」「KKK打法」である。

そして、4号機は新たなゲーム性の備えた機種が数多く登場するようになる。
まず「CT機」。BIG当選毎に「チャレンジタイム」と呼ばれるプレイ数変動ゲームを付加し、
当選すると、BIG終了後に「チャレンジタイム」がスタートする。
そして「多ライン機」の登場。通常は「9マス5ライン」が標準であったが、このライン以外にも
新たにラインを追加することが可能になった。多ライン機のメリットは、ボーナス抽選確率のアップである。
通常の5ラインではBIG確率が約1/240と定められているが、例えば
7ライン機の場合はこれを1/172まで引き上げることができるのである。
さらに「新基準機」と当時は呼ばれた「大量獲得機」の登場である。今までの規定では
BIGボーナス時の小役ゲームに対する期待値が引き込み率を考慮にいれた状態で
機械割を設定しなければならかったのだが、平成10年に規定変更があり、それを考慮しなくても
よくなったのである。つまり、今までの機種あたりの機械割は引き込み率を考慮して最大120%で
あったものを、引き込みを考慮しないで最大120%となったため、目押しをすれば、それ以上の
機械割になる機種が登場できるようになった…それがいわゆる「大量獲得機」である。

パチスロは今や若者を中心としたブームになりつつある。
自己顕意欲を創造するギャンブルの象徴となったパチスロは、まだまだ発展していく。
しかし、パチスロも昔あってこそ今があるわけで、規定がいろいろ変わっても
「パチスロ」という言葉の概念は時が経っても変わらないのである。

代表機種紹介

1.クランキーコンドル TYPE-A ユニバーサル販売

パチスロの火付け役ともなった「クランコ」は、「パチスロ=勝てる」という概念を世の中に浸透させた名機中の名機。
その「勝てる」とういう要素である「リプレイハズシ」と「小役目押し」を生み出したのもこの機種が元祖である。
この機種の登場により、他のメーカーもリプレイハズシを意識して機種を作成するようになる。
リプレイハズシ、そして小役目押しをきっちりこなすだけで、設定1でも収支がプラスになり、多くの
「クランコプロ」を生み出した。登場したてのころは、ニューパルサーの大量リーチ目を意識した機種として
評判はあまり高くは無かったが、その攻略法が発覚してから人気はグンとはねあがり、多くのお店が
赤字をかかえる機種となった。2リール確定型の「青テン」や「中段リリス」など、演出面でもぬかりは無し。

2.ニューパルサー TYPE-A 山佐

山佐の4号機第1弾として登場。大量リーチ目を搭載して当時、パチスロ史上最高の販売台数を記録した機種である。
その台数はなんと約23万台。当時はほとんどの店にこの「ニューパル」が置いてあったといっても差し支えない。
その要因となったのは、「キャラクター」の採用である。今までの機種には、ボーナス絵柄に「キャラクター」を
使っていなかった。また、そのころはまだ4号機も少なく、その登場ペースも現在ほどはやくはなかったのも理由に挙げられる。
そして、この機種には小役の減算値を使った「設定判別法」が発覚。BIG1回で設定5以上がわかってしまう。
リーチ目を覚え、高設定を見つける立ち回りをすればおのずと勝ちが見えてくるという正攻法を生み出した。

3.サンダーV TYPE-A メーシー販売

今までのパチスロは、リーチ目が主流であった。しかし、この機種には予告音、バックライトフラッシュ、
リール消灯という「ボーナスを期待させる演出」が盛り込まれており、「チャンス予告」という概念を浸透させた。
また、「3連絵柄」を初採用し、出目でもインパクトを表現。大人気機種となる。
スペックに関しても、その演出を十二分に発揮させるため、BIGとREGの合成確率が甘く設定されている。
但しその代償として、リプレイハズシや小役目押しの効果が低く、小役の引き込みも悪くなっている。
まさに万人に優しい機種と言えるだろう。

4.チェリーバー TYPE-AC ECJ

4号機第1弾として登場したのがこの「チェリーバー」である。
REGボーナスは無く、BIGボーナスの他にショボい集中役がついているので、機械割は辛目。
しかし、この機種にはリプレイハズシが効く。クランキーコンドルのように目押しを強要されないので、
誰でも簡単にできる。手順は簡単で、ただBIG中にハサミ打ちするだけというものである。
BIG中の2枚掛け時にはリプレイ確率が1/1.5に跳ね上がるので、残り5プレイまで引き伸ばすことが可能。

5.ハナビ TYPE-A アルゼ

チャンス予告、リーチ目、技術介入性が最も充実した機種として大人気になった。
演出面に関しては、サンダーVのバックライト演出をさらに改良したもので、わかりやすい。
しかも「遅れ」という非常に聞き取りにくい予告音も採用されている。技術介入性や、配列などはクランコを意識している。
また、初心者にもわかりやすように「たまや~」ランプが搭載されており、ボーナス成立後の
1/6で点灯する仕組みとなっている。
誰もが「パチスロ」を楽しめるという概念を世の中に浸透させた機種と言えよう。

6.アステカ TYPE-B・CT ECJ

CT機をパチスロの1つとして世に浸透させた代表的な機種。
設定6の機械割は尋常ではなく、誰もが大勝ちできる。
ゲーム性が過激で、CT中の純増枚数とゲーム数が規定ぎりぎりに設定されており、
1回のBIGでCTをひけば、軽く500枚程度のコインを得ることができ、CT中に連荘すれば…というように
期待感と出玉の両方が射幸心を煽るのである。さらに、リーチ目は複雑怪奇なものが多く、
マニアを大きくうならせた。リプレイハズシも効果あり。CT中の目押しも至極簡単である。

7.ジャグラー TYPE-A 北電子

「ザッツオヤジマシン」と言うこと無かれ、5号機になってもその設置店の多さを見れば人気があるのは明らかであろう。
第3停止ボタンを離すと、そのプレイがボーナス成立プレイであれば必ず告知ランプが光るという
わかりやすいゲーム性で、特に高い年齢層に爆発的な指示を受ける。リーチ目もわかりやすく、
ボーナスの一直線が基本。小役目押しの効果がかなりあり、オヤジ打ちと比べると1000円あたり
+2プレイも特をする。リプレイハズシ効果は+6枚と低い。非常に波が荒い機種としても有名である。

8オオハナビ TYPE-A アルゼ

「BIG1回で最高711枚」。「大量獲得」とはまさにこの機種の代名詞。
キャラとして定着した前進機「ハナビ」の「ドンちゃん」を採用することと、BIG中に
3枚掛けぎりぎりの獲得枚数MAX711枚を歌い文句として登場した機種。登場するやいなや
ほとんどのホールに設置されるようになり、その爆裂ぶりで大人気となる。
ノーマルのAタイプと比べるとその確率は目もあてられないのだが、獲得枚数が平均で
600枚前後になるためかなり甘い機種である。しかし、低設定域におけるハマリはすさまじく、
危険な台でもある。演出のメインは筐体上部にある大きなリール(鉢巻リール)。
ハズシはアシスト場所があり、初心者でも安心して打つことができる

9.獣王 TYPE-A AT サミー

AT機を世の中に蔓延させた張本人。12種類ある15枚役がほぼ毎プレイ成立しており、
小役を完全に獲得するには、サブ基盤によるナビが必要で、そのナビの発生する機会を
「サバンナチャンス」と呼んだ。省略した「サバチャン」という言葉は流行し、サバチャン中の
音楽はCD化されるなど超人気を博した。
サバチャンを引くには、「ハズレ」のフラグをひかなければならない。このころから「ハズレ」が
稀少視され始め、AT機は「ハズレ」をひくことが引き金になるという要素を作りあげた。

10.キングパルサー TYPE-A ST 山佐

山佐パルサーシリーズで初となるST機。大当たり確率はそこらのA-TYPEと変わらないが、
ボーナスのフラグをひくと100%ストックし、ゲーム数消化か、特定の条件を満たすことで
ボーナスをひける状態になる。
AT
機でも同様だが、ST機にはあらかじめ何ゲーム後に当たるということが内部で決定して
いる為、「前兆演出」を行うことができ、プレイヤーをドキドキさせることで人気が高かった。
また、不完全ではあるが「天井」や「当たり易いゲーム数」などの2~3号機時代を彷彿とさせる
攻略要素が刺激的で、閉店間際にゲーム数をチェックしたり、朝から「リセット」を狙ったりと
楽しむ要素満載で息の長い機種となった。

11.パチスロ北斗の拳 TYPE-C ST AT サミー

キングオブパチスロ。ニューパルサーを抜いて、過去最大の売上を記録したメガヒット機種。
内部はビッグボーナスのないC-TYPE。ゲーム性はレギュラーボーナスとATの融合である。
人気の秘密は「バトルボーナス」。「7」「北斗」の絵柄が揃うと、「バトルボーナス」というレギュラー待機
状態に突入する。最初の10ゲームはATが発動し、若干だがコインが増える。10ゲーム後に
ハサミ打ちをすると、レギュラーボーナスが入賞し、ケンシロウとラオウが液晶上で戦うのである。
この戦いでケンシロウが勝つ、負けても復活すればまたAT+レギュラーが得られ、その繰り返しで
コインを増やすのである。ここには4種類の継続率が設定されており、継続率が外から判断できる
要素もあったため、プレイヤーはケンシロウとラオウのバトルに一喜一憂し、演出も細かく作られて
いたので、素人も玄人も楽しむことができた。
この時期、パチスロを設置する店に「北斗の拳」がないほうが珍しかった。同時に原作も
追い風を受け、コミックの売上もあがり、映画なども公開された。

12.吉宗S TYPE-A ST 大都技研

北斗の拳と並び、こちらもメガヒットを記録した機種。
ゲーム性は前進機「シェイク」と同様であったが、BIG1回でほぼ711枚獲得でき、かつ
そのBIG終了後にまたBIGが1Gで揃ったりする仕様であった為、たくさんのマニアを輩出した。
「1G連」をさせるには、BIG中に自力で獲得する要素が満載であった為、BIG中は気が抜けないし、
獲得できればさらに14000円のコインが獲得できるとなれば、期待感は最高潮に達する。
また、特定のゲーム数を狙ったり天井も存在した為、ゲーム数での攻略要素も多かった。
1撃で数千枚のコイン獲得も現実的だったので、5万、6万の投資など日常茶飯事であった。
人気にあやかって、深夜にアニメが放映されるなどその人気はスロットを知らない人でも
知ってしまうほどのものであった。BIG中の音楽はプロレスラーの入場曲に使われたり
当時はまだマイナーだった発売元の大都技研を一気に一流企業へと押し出した。
その後、爆発力はやや落ちたものの「押忍!番長」「秘法伝」も大ヒットを記録した。

 

5号機

2005年登場。ボーナスゲームの仕様が大幅に変更され、4号機で必須となった期待値方式相当の抽選方式はそのままに、0号機とほぼ同等の「枚数による打ち止め」が導入された。但し、0号機~3号機が「純増枚数による管理」であったのに対して、5号機では「総払い出し枚数」で制限されるため、ビッグボーナスの消化に掛かるゲーム数が多くなると、手元に残る枚数は少なくなる。

射幸性が高くなりすぎた4号機と比較して出玉性能が大幅に制限される反面、技術介入面での差はさほどなくなり、打ち手に平等になったと思われた。しかし、一部メーカーによりリプパンはずしという新しい技術介入要素が考案され、それによって実質的な機械割を上げることができる機種が増えている。ただし、2007年9月申請分よりART機能を対象とした新たな書類添付が義務づけられ、出玉性能を飛躍的に上げることを目的としたリプパンはずし仕様は実質的に難しくなった(ゲーム性の一環としては採用可能)。また、新規のユーザーの取り込みを目的にアニメやゲーム、漫画などのタイアップ機が続々と発売され、同じ目的で『マジカルハロウィン』(KPE)『快盗天使ツインエンジェル』(トリビー)など、「萌えスロ」と呼ばれる女性キャラクターを前面に押し出した機種が1ジャンルとして定着する。

2008年秋に登場したモデルより主に演出面での規制緩和が行われた。従来の5号機では小役が成立していてもボーナスが成立していた場合ボーナス図柄揃いを優先するリール制御だったが、4号機以前のように小役を優先する制御(リプレイを除く)へ変更された。また、レバー入力後にリール始動まで任意のウエイトがかけられるフリーズ機能も復活している。

2009年時点において、ボーナスの連荘のみでコインを増やしていく「ノーマル機(純Aタイプとも)」、ARTのみまたはボーナスとARTでコインを増やす「ART機」など、ある程度のジャンル分けが行われるようになってきている。

5号機

 新世紀エヴァンゲリオン(フィールズ)    アイムジャグラーEX(北電子)

長きに渡る4号機時代の終焉はまさに当然であった。
規制をすり抜け、射幸性ばかりを追求するメーカーに対応すべく、
行政は平成16年、それをできないような大幅な規制の変更を提示した。
その内容は
1.ストックの禁止
2.出玉率試験の大幅な変更(波を穏やかにした)
3.リール制御の制限(1役に対して1つの制御)
4.小役とボーナスの同時成立OK
5.図柄の種類を7種から10種までへ
6.ボーナスの終了契機をゲーム数から純増枚数へ
7.引き込みの優先順位は常にボーナスが1番
8.リールに付加する演出は一切禁止
である。以降、保通協の認定を受けた機種が「5号機」となる。

メーカーは守りの姿勢からか、出玉率を抑える為の処置として
コイン持ち(通常時の小役確率)をよくして、ボーナス確率を下げた機種ばかりを発表させた。
検定は通るものの、4号機に慣れてしまっているプレーヤーにとっては
「つまらない」そのものであった。こうして5号機初頭の時代はパチスロ人口を大幅に
減衰させていく傾向となっていった。(同時代にMAXタイプのパチンコが台頭しており、パチンコ人気が加速した)
これには行政もすばやく反応し、ボーナスの引き込みを小役優先に変更できたり、
演出面での緩和を提示し、若干ではあるが面白みのあるゲーム性を搭載した機種が出始めた。

規制の範囲内では、やはり「ART機」の人気が出始める。
コイン増加はゆっくりではあるが、設定にかかわらず、大量獲得が可能となった機種も徐々に増え
パチスロ人気は回復しはじめる。


細かな規制変更は今も続いている。
協会は、行政の厳しい規制変更を視野に入れ、メーカーに対して射幸性の緩和を促している。
こういった「いたちごっこ」の中で、メーカーは何時でもその規制の抜け道を探し、射幸性の高い台を作ろうとする。
それがプレーヤーの需要なのだからしかたない。
時代は繰り返す。パチスロの歴史はいつもそうであった。
結局は、行政の「鶴の一声」ですべて決まってしまうへんてこりんな業界なのだ。
今後もそういったことが続くであろう。

しかし、現在行政でも日本にカジノを作ろうではないかという動きがある。
これが実現すると、換金の問題などもクリアにされ、この業界も恩恵を受ける可能性が高い。

今は見守るしかない。
○兆円産業と言われる豊かな業界でも、中身は行政に支配された危険な業界なのだ。
しかし、多くの人間がこの業界に癒しとスリルを求めて足を踏み入れる。

タイトルを「未来」としたのは、いつの日かパチンコ屋が社会のインフラになることを強く望んでいるからである。



すべて読んでくれた方、管理人の戯言に付き合っていただき感謝致します。
この業界で働いている以上、一生つきまとう問題であるので書かせていただきました。

代表機種紹介

1.新世紀エヴァンゲリオン BB、RB、RT搭載 フィールズ

パチスロ5号機の第一弾。5号機の弱さをカバーする大型タイアップ機種だったために話題性はあった。
5号機の規制範囲をかいくぐるためにボーナス確率を大幅に下げ、コイン持ちを劇的にアップさせたゲーム性だった。
筐体も主人公別の3種類が登場したが、やはり4号機慣れしたプレーヤーには受け入れられなかった。
小役であるベル確率に設定差がつけられていた為、小役をカウントする設定判別が可能だった。そして、
「小役をカウントして設定判別する」という要素を作り出し、多くの機種にその要素が敬称されることとなる。
リーチ目がしっかりしており、液晶演出はまさにいらない要素であったのは言うまでもない。
現在もパチスロエヴァシリーズはリリースされている。この初代の要素をしっかりと受け継ぎ、
少しずつ楽しめる要素を追加していった為、現在も確固たる人気を博している。

2.アイムジャグラーEX BB、RB搭載 北電子

4号機から人気の高かったジャグラーシリーズの5号機第一弾。
もともと4号機時代から攻略要素の低かったゲーム性は、5号機の規制にひっかかる要素が少なかった為、
同じようなゲーム性をそのまま継承した形でリリースすることが可能であった。
現在でも爆発的な人気をほこり、次々にリリースされるジャグラーシリーズを尻目に稼動は落ちることを知らない。
4号機のジャグラーガールを継承し、GOGOランプ(ボーナス確定ランプ)点灯時に「ガコッ!」と音が鳴ることがある。
高設定ほどレギュラーの確率が優遇されている為、1日にボーナスを70~80回ひけることもざら。
ただし、設定6でも機械割が「104%」しかない為、大勝ちを望むことはかなり稀である。
「北電子独自の乱数取得方式」は、このアイムジャグラーにも敬称されており、俗に言う「ジャグ連」は
その人気の要素の1つでもあるのだろう。(私自身は完全確率方式主義者なので信じませんが。)

3.パチスロリングにかけろ1 BB、MB、ART搭載 タイヨーエレック(サミー系)

5号機のショボイゲーム性を一身させた危険極まりない機種。
各ボーナスの終了時には必ずボーナスの種類で決められたゲーム数のARTに突入する。
RTはパンクの要素があり、そのパンク役を回避させればボーナス成立もしくは完走まで継続するため、
演出によるパンク役成立時の合図で、パンク役を回避すれば良いだけ。
素人でも簡単な目押しだけで大量獲得が可能であった。
RTの終了条件として、「特定役の入賞」という規制内の隙をついた要素で、
もともとこの機種が出る前にそういった機種がちらほら出ていたのだが、
コイツは設定6で「119%」というプロを意識させたスペックだった為に人気に火がついた。
版権は車田正美の同名漫画。ボクシングがモチーフで、登場人物はありえない必殺パンチを持っている。
ペガサス流星拳の元ネタなのは間違いなさそうだ。

4.パチスロキン肉マン RB、ART搭載 山佐

老舗メーカーである山佐は5号機になると、大型版権のタイアップに頼り気味になった
「パチスロガンダム」の次に登場した大型版権の機種。
メダル増加をART中心にした機種で、RBで発生するバトルに勝てば継続し続ける。
しかし、このタイプの機種は当初は人気が出るものの、息が続かない機種が多く、
この機種もそんな悲しい末路をたどり、後の機種にもそうであることをわからせる機種となった。
4リール&4ボタンは山佐オリジナル。この機種を打った後にほかの台を打つと、
なぜか4つ目のボタンを押す動作をしてしまう。人間は単純にできている。

5.パチスロエウレカセブン BB、RB、ART搭載 サミー

この機種の登場前は、ART発生条件がボーナス契機に偏りすぎていた為、
ボーナスをひかなければ始まらないART機はすぐに消えていく運命であった。
しかし、この機種は通常時からもARTの突入チャンスがあり、その契機は
4号機の「北斗の拳」に似ていた為、非常に人気を博した。
カラクリはやはり規制の盲点をついたもので、特殊リプレイ成立時(割とひける)に5種類の押し順が与えられ、その中の1つが
「ART待機状態」へと移行する押し順となる。(あくまでも入賞が条件の為、このシステムは規制をすり抜ける要素だった)
「ART待機状態」中は、「ART突入リプレイ」の確率が大幅にアップし、このときにさらに押し順があえば、
晴れてARTへ突入するのである。(押し順をミスると、通常状態に転落する)

サブ基盤は高確率状態を作り出し、レア小役の成立によって「ART当選状態」となった場合に正解の押し順をナビする。
基本はボーナスで増やす仕様ではあるが、ARTがからまないと多くの出玉を獲得することはできないのである。
さらに、サミーオリジナルの「マイスロ」(モバイル端末による機種と連動したコンテンツ)も人気を加速させ、
まさに4号機で慣れたプレーヤーを呼び戻すための功労者となった。。

6.パチスロ新・鬼武者 BB、RB、ART搭載 ロデオ

エウレカセブンの要素を受け継ぎ、ARTによる大量獲得へとシフトさせたのがこの機種。
4号機時代に人気のあった「鬼武者3」の演出を継承。ゲーム性は「北斗の拳」「エウレカセブン」と似ており、
レア小役によるART突入、前兆演出は多くのプレーヤーを虜にした。
ART中は、ARTゲーム数の上乗せ要素満載。さらにART継続は4号機の「北斗の拳」に似た「継続率」によるものなので、
高い継続率&上乗せによる大量獲得も現実的である。もちろん、万枚も夢ではない。(嫁が万枚出したよ…)
この機種の登場によってパチスロ人口も大幅に回復傾向にあるのではないだろうか。
低設定でも大量獲得が望める…まさに4号機で栄えたあの時代に逆戻りしている。

 

<LINK> NINJYA  Amuseyy  回胴式遊技機技術研究