(後編)
               
前編 続編


22期(昭和43年秋)〜昭和55年夏

世田工野球部史を語る上で大きなターニングポイントとなるのが21期である。

22期生を中心にチームをつくる昭和43年の夏の大会後から、中村靖先生が世田
工野球部監督として常時指導することになった。生徒が中心に運営し、OBがコーチ
として手伝う手作り野球部はそれでも大きな成果をあげていたが、私立強豪に伍し
て甲子園をねらうチーム作りという点から考えると22期からがその黎明といえよう。

昭和43年秋 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工5−1専大京王
3回戦 世田工4−6立川
昭和44年夏 1回戦 世田工0−1三鷹
      秋 1回戦 世田工10−0正則
2回戦 世田工47−0京北商
3回戦 世田工6−3早大学院
B決勝 世田工0−9帝京商工
昭和45年春 1回戦 世田工3−10国士館
      夏 シード校のため4回戦から出場
4回戦 世田工2−1江戸川
5回戦 世田工1−2桜美林

昭和45年の新聞から
◆明大球場 都江戸川ー都世田谷工戦は、都世田谷工が前半強攻策に出たため
チャンスをつぶし混戦となった。都江戸川は9回表、スクイズ失敗で同点に持ち込め
なかったのが惜しまれる

1 2 3 4 5 6 7 8 9
江戸川 0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 30 7 1 8 3 3 0 4 8
世田工 1 0 1 0 0 0 0 0 × 2 29 7 2 3 2 2 2 3 7
世田工 江戸川
7・亀田 7・儒田
4・星野 8・小野
2・倉骨 5・金谷
1・中野 2・高橋
3・中田 1・中村
5・永吉 6・椎橋
9・須藤 3・糸川
8・元田
8・山本
9・名塚
R小石
6・新井 4・佐南
H吉村

◆明大球場 都世田工ー桜美林戦は両チーム投手の好投で緊迫した試合運び
となった。桜美林は都世田谷工投手の中野が中盤の気の緩みから高目に球を
集めた5回にすかさず3安打を放ち2点先取。中野はそのあと立ち直っただけに
惜しまれる。世田谷工は桜美林・横山に7回まで四球ひとつに抑えられながら、
8回表反撃に転じ1点を入れてなお満塁となったが、投ゴロ併殺で万事休した。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
世田工 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
桜美林 0 0 0 0 2 0 0 0 × 2
世田工 桜美林
7・亀田 4 0 0 8・岡部兼 4 1 2
4・星野 4 0 0 7・岡部誠 3 0 0
2・倉骨 4 0 0 3・高山 2 0 0
1・中野 4 0 0 6・八木 4 0 0
3・中田 2 1 0 9・小川 3 0 0
5・永吉 1 0 0 5・峯尾 3 1 0
9・須藤 3 1 0 2・堤 3 0 0
8・元田
8・山本
2
0
0
0
0
0
1・横山 3 2 0
6・新井 2 0 1 4・小宮 3 1 0


昭和45年秋 1回戦 世田工6−3東農大一
2回戦 世田工3−5早稲田
昭和46年夏 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工1−2安田学園
      秋 1回戦 世田工3−4国士館
昭和47年夏 1回戦 世田工6−4城北
2回戦 世田工4−0安田学園
3回戦 世田工3−0海城
4回戦 世田工2−8国士館

新聞記事より
◆都城北ー都世田谷工は、前半、両軍投手の投げあいから一転して
打撃戦。先行した都世田谷工が再度逆転に成功した。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
都城北 0 0 0 0 0 0 4 0 0 4
世田工 0 0 0 0 0 1 3 2 × 6
世田谷 都城北
7・倉田 3・大倉
1・山岸 4・坪松
8・山本 6・野中
6・伊藤 2・滝沢
1・白川 1・山県
2・山下 7・佐藤
3・折戸 5・結城
7・根津 8・内谷
4・宮本 7・村岡
1 2 3 4 5 6 7 8 9
安田学園 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 0 1 2 0 1 0 0 0 × 4
世田谷 安田学園
7・倉田 2・大森
5・山岸 4・内田
8・山本 8・加藤
6・伊藤 3・宇野
1・白川 1・伊藤
2・山下 7・北条
3・折戸 696八百板
7・根岸 9・6真通
H・9吉津
4・宮本 5・浜野


天を仰ぐ:安田学園ー都世田谷工 5回表安田一死満塁の好機に大森は
三振。反撃の眼をつまれる。うしろは大喜びの都世田谷工ベンチ
(神宮第2球場)

◆世田工ー海城は50分中断のあと、雨とぬかるみを押して試合を
強行。海城は9回、ぬれた球を気にする都世田工・白川投手を、一死
満塁と攻め込んだが、中軸打者が凡退し、涙をのんだ。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
都世田工 0 0 1 1 0 1 0 0 0 3
海城 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
海城 世田工
7・長谷川 7・倉田
6・本多 5・山岸
3・和田 8・山本
8・中本 6・伊藤
9・遠藤 1・白川
2・苅谷
H・2・小西
2・山下
4・芳賀
H・4・西田
3・折戸
1・鈴木 9・根津
5・鎌田 4・宮本
1 2 3 4 5 6 7 8 9
国士館 1 0 0 0 0 1 0 6 0 8
世田工 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2
世田工 国士館
7・倉田 5・五十部
5・山岸 9・館野
8・山本 1・小沢
6・伊藤 8・大塚
1・白川 7・竹崎
2・山下 4・中村
3・折戸 1・9・永山
9・根津
H・井川
2・谷内
4・宮本 6・上野

本塁打:大塚・伊藤 三塁打:大塚・倉田 二塁打:館野2・谷内・竹崎・上野・倉田

昭和47年秋 1回戦 世田工3−0日本学園
2回戦 世田工0−5城北
昭和48年夏 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工4−3京北商
3回戦 世田工5−2都久留米
4回戦 世田工0−3都四商
      秋 1回戦 世田工6−5都深川
2回戦 世田工3−6日大三高
昭和49年夏 1回戦 世田工9−2都三鷹
2回戦 世田工5−1都日野
3回戦 世田工4−3法政一高
4回戦 世田工1−0都東大和
準々決勝 世田工4−0明大中野
準決勝 世田工0−6佼成学園
1 2 3 4 5 6 7
三鷹 0 0 0 0 0 2 0 2
世田工 0 0 0 6 3 0 × 9
世田工 三鷹
6・増田 4・小野
3・小山 5・高橋
2・丸山 8・古結
8・鹿野 6・井上
7・内藤 1・7・小宮
5・大山 9・草刈
1・佐藤
9・宮崎 3・沢田
1・細尾 7・宮内
H・9・水戸
4・石井 2・中野

二塁打:大山・石井・丸山

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日野 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1
世田工 1 0 1 2 0 1 0 0 × 5
世田工 日野
6・増田 8・宗像
3・小山 4・滝上
2・丸山 1・7・阿部
8・鹿野 2・松崎
7・内藤 9・朴
5・大山 7・青木
6・奥田
9・宮崎 6・1・原嶋
1・細尾 3・杉田
H・野手
4・石井 5・林

三塁打:小山 二塁打:宗像

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
法政一 0 0 0 0 1 0 2 0 0 0 0 0 3
世田工 1 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0
世田工 法政一
6・増田 4・川久保
3・小山 5・謝花
2・丸山 7・与儀
8・鹿野 3.・高橋義
7・内藤 2・斎藤
5・大山 8・清水
9・宮崎 9・鈴木
1・細尾 6・水村
4・石井
R・4・庄司
1・江川

三塁打:与儀


世田工対法制一の10回・すべりこんだ瞬間、攻守とも3塁塁審の判定
をふりかえる
走者は世田工・増田。アウトかセーフか和田メモに記録はない。当事者のみ知る
この結果。ご存知の方、ご連絡ください。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
東大和 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 0 0 0 1 0 0 0 0 ×
世田工 東大和
6・増田 7・4・石田
3・小山 6・村上
2・丸山 9・本橋
8・鹿野 3・佐藤
7・内藤 1・宮嵜
5・大山 5・鈴木
9・宮崎 8・小林
1・細尾 2・加藤栄
4・石井
4・6・高野
R・加藤進

三塁打:小山
シード校の東大和・明星・拓大一などが姿を消した。都東大和の
佐藤道介監督は早大卒業後、大島ー久留米ー昭和ー東大和と都立
高の監督をつとめ、いずれもシード校にした実績と情熱の監督。この
日は都世田谷工に4回1点を許しただけだったが、細尾投手から2安
打しか奪えなかったのが敗因。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
明大中野 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 0 0 1 0 0 0 3 0 ×
世田工 明大中野
6・増田 5 2 0 5・白子 4 1 0
3・小山 5 3 1 4・二宮 4 1 0
2・丸山 4 2 1 8・仲村 3 0 0
8・鹿野 4 1 1 9・石井 2 0 0
7・内藤 4 1 0 1・3・権 2 0 0
5・大山 3 1 1 7・青木
H・江連
7・鈴木
1
1
0
0
1
0
0
0
0
9・宮崎 3 0 0 2・武藤 3 0 0
1・細尾 4 0 0 3・弦巻
1・金本
1
2
0
0
0
0
4・石井
3 0 0 6・堀
H・小島

1
0
0
0
0

明大中野・権投手がとうとう力尽きた。連投の疲れからか球にスピード
がのらない。3回都世田谷工打線につかまった。エラーで出た二塁走者を
置いて二死後、小山が中前安打。1点をたたきだした。権が35イニング目
に与えた、初の失点だった。気落ちして降板する権と違って世田谷工は波
にのっていた。7回にも代わった金本5安打をあつめて3点。ダメを押し初め
ての準決勝進出を決めた。
無得点34イニングで消える 連投疲れの権投手
西東京大会で完全試合を含めて、連続3試合のノーヒットノーランを演じ、4
試合連続完封を記録した明大中野の権投手が準々決勝でとうとう1点を取
られて敗れた。連投につぐ連投で権投手には疲れがはっきりみえた。球に
スピードがない。得意のカーブもうまく決まらない。3回2死2塁で世田谷工
の2番小山に中前安打された。踊りあがって生還する二塁走者。無得点記
録は35イニング目で消えた。気落ちした権投手は4回2死まで投げて控え
の金本投手と交代してしまった。この権投手と無得点記録をせりあって4試
合を完封。49三振を奪った、四商の左腕、本杉秀美投手も9回2死まで専
大付属打線をゼロに抑えながら、あとひとりでにわかに乱れて救援をあおい
だ。しかし、無得点記録は権をしのいで、42イニングまで伸ばした
明大中野・打もさえず。

都世田谷工が3回、ノーヒットノーラン男の権をつかまえた。遊ゴロ失の走者
をバントで2塁へ。2死後、小山が中前安打して先行した。権はヒジ痛のため
この回から目にみえて球威が落ち、4回途中から2年生の金本の救援をあお
いだ。明大中野は下手投げの2年生・細野にわずか3安打に抑えられ、逆に
金本が7回に5安打を浴びて3点を失い、涙をのんだ。

先輩が盛んな声援
八王子球場の第2試合1塁側スタンドで世田谷工野球部OBの井川輝雄さん
(19)は、スタンド最前列に出て後輩達に盛んな応援を送った。
今春、同校を卒業した井川さんは昨年の大会で4回戦に進出したが都四商
に負けた。同校もこれまでベスト16に残ったのが最高の成績だが、今大会
では西東京大会とはいえベスト4。「うれしいのと、ひがみと半々です」と後輩
の活躍に目を細めていた。
対戦相手の明大中野がブラスバンドを先頭に盛んな応援をするのをみて、「オ
レたちも・・・」と約30人のOBや父兄、学校関係者ら約150人を率いて即席
応援団になり「カットバセー、カットバセー」。そして勝つと「あすもがんばれよー」

1 2 3 4 5 6 7 8 9
佼成学園 0 0 0 0 2 1 0 2 1 6
世田工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
佼成学園
8・江沢 5 1 2 1 1 0 0 1 0
2・木村 3 0 0 1 1 0 2 0 0
5・小笠原 5 1 2 1 0 0 0 0 0
7・岡元 5 0 1 0 1 0 0 0 0
1・中山 5 1 3 0 1 0 0 0 0
6・平石 3 1 1 0 2 1 0 1 1
9・金子 3 1 2 2 1 0 1 0 0
3・島田 3 0 2 1 0 0 1 0 0
4・今井 3 1 0 0 1 1 0 0 0
世田谷工
6・増田 4 0 0 0 0 0 0 0 1
3・小山 4 0 1 0 0 0 0 0 0
2・丸山 3 0 0 0 1 1 0 0 0
8・鹿野 4 0 1 0 0 0 0 0 0
7・内藤 3 0 0 0 1 0 1 0 0
5・大山 3 0 0 0 1 0 0 0 0
9・宮崎 2 0 0 0 0 1 0 0 0
1・細尾 3 0 0 0 0 0 0 0 0
4・石井
H・4庄司
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
1
0
0
0
0
0
0
0

佼成が5回1死1・2塁の好機に2塁打とスクイズで2点をもぎとった。
世田谷の技巧派・細尾は4回まで1安打8三振に抑えていたが、この回
の攻撃で佼成打線に火がついた。佼成は6回・8回・9回と好機を確実に
ものにする効率的な攻撃で世田谷工を突き放した。訓練を積んだチーム
らしいスマートな勝っぷりだった。世田谷工は佼成・中山のスローカーブ
にまどわされ、2安打に抑えられた。しかし、非シードで準決勝まで進出
した世田谷工にスタンドの拍手は、勝った佼成よりも大きかった。
「実力」と中村監督
初めて準決勝に進出し佼成学園に敗れた都世田谷工の中村監督は「精
一杯やりました。これが実力です」とさっぱりした表情。「惜しかったですね
よくやりました」と労をねぎらう友人から、タバコを1本もらって「フーッ」
自分自身、硬式の経験がまったくないそうだが、監督6年目。前日明大中
野権投手を打ち崩しただけに、「9人が一丸となれば、どんな投手でも打て
ることを証明しただけで満足です」。

昭和49年秋 2回戦 世田工2−6明大中野
昭和50年夏 1回戦 世田工6−3明学東村山
2回戦 世田工6−2都立川
3回線 世田高3−0都昭和
4回戦 世田工0−3国学院久我山
延長10回 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
都世田谷工 0 0 0 2 0 0 0 1 0 3 6
明学東村山 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 3
明学 世田工
6・大里 4・庄司
8・舎川 7・川辺
1・松沢 2・内藤
3・斎藤 8・3・若井
2・鈴木 9・吉越
9・勝浦
H・村内
3・戸塚
1・細尾
4・宇佐美 6・満島
7・田中 3・8・三好
5・山嶋
H・7・川名
5・松崎

三塁打:満島・庄司 二塁打:宇佐美・満島・吉越

三好が中前決勝打

都世田谷工は8回、満島の3塁打と三好の右前安打で同点に追いつき、今大会
初の延長戦。10回、1死2・3塁から三好が中前決勝打してつきはなした。
明学は4回、2死満塁の絶好機を逃したのが痛かった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
世田工 2 0 0 0 1 0 0 2 1 6
都立川 0 1 0 0 0 1 0 0 0 2
都立川 世田工
4・肥田 4・庄司
9・吉野 7・川辺
7・荒瀬
H・7・高橋
2・内藤
2・井上 8・3・若井
8・木村 9・吉越
6・北沢
3・戸塚
1・細尾
3・芝木
3・高木
6・満島
5・池田 3・8・三好

1・大沢
5・松崎

世田工は初回立川のエース大沢を攻め、2塁打を含む3連打で2点
を先取。これに対し立川は2回裏、内野安打で出塁した5番木村がヒット
などで三進。ホームスチールを決めて1点差。その後両チーム1点ずつ加
え好ゲームとなった。8・9回世田工は立川内野陣の乱れにヒットを重ね計
3点を奪い、立川を突き放した。
都立川はブラスバンドの大応援を受け、粘りに粘ったが、及ばなかった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
国学院久我山 0 0 0 0 2 0 0 0 1 3
世田工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 国久我山
4・庄司 6・坂本
7・川辺 7・諸口
2・内藤 3・加藤
1・細尾 5・新保
3・若井 9・箕輪
9・吉越 4・実島
4・西野
6・満島
H・山田
8・田中孝
8・新井 2・池田
5・松崎 1・中野
1・吉沢

国学院久我山は巧みな走塁をみせた。3回1点を先取したあと、1死
1・3塁から1塁走者がスタート。2塁送球の間に、3塁走者が本塁をついて
加点した。世田谷工はほぼ互角の力をもちながら攻め手を欠いた。

父母会 試合のときは心配で・・・
都立世田谷工の野球部父母会が6月下旬の日曜日、同校体育館で開かれた。
出席したのは13人(うち・父親4人)
まず、監督の中村靖先生が今後の練習計画、夏の大会の日程などを説明した。
次に父母がひとりずつ発言した。項目別にまとめると・・・
<心配>
「帰宅が夜9時を過ぎる。疲れきってバタンキューです。これで進級できるか心配
で」と1年生の母親。「1年はどうしても成績が落ちる。覚悟してください。体力が
つけば勉強もはかどるし、大会後に勉強会を開きます」と中村先生。「全然口をき
いてくれないのですが・・・」「野球のほうの調子が悪いときなど、よくありますよ」
<小使い・弁当>
「お小使いを月3000円やってます。みなさんは?」と母親のひとり。「うちは4月か
ら2000円にアップした」「1日300円渡します。家が遠いので下校の途中で何か
食べないともたないらしいのです。あの体ですからね」「アノ、なるべく弁当を持たせ
て下さい。外で買い食いをしますから」(中村先生)「息子はご飯が3合入る弁当を持
って行きます。なんだか弁当作りのために生きている気がしますよ」
<先輩・後輩>
「中学では下着を着なかったり、赤シャツで登校したり、私の言うことを全く聞かなか
った。なのに最近は学生服や帽子をつけるようになった。髪の毛もサッパリ切った
し、先輩にいわれたそうで、まさに先輩サマサマです」「でも1年生は荷物係りらし
く、試合前日はヘルメットを10個以上も持ってくる。いちいち磨け、からぶきしろと、
アレには閉口します」
<寄付>
「こどもががんばっているんだから、冷たい飲み物でも寄付したら・・・」「賛成。ひとり
五千円でどうでしょう」「そんなに?三千円でいいと思う」「では間をとって四千円にし
ましょう」 出がらしのお茶をすすりながら父母会は3時半に終わった。

出席した父母に野球選手の息子をもつ親の気持ちを聞いてみた。
「息子のやつどのくらいやるのかなといった感じですね。将来のことは本人にまかせ
てます」=戸塚投手(2年)の父・敏雄さん(41)
「どうしているか、いつも心配で。試合のときなど、帰ってくるまで落ち着かない。だか
ら毎回試合は見るようになりました」=内藤主将(3年)の母・敏子さん(44)
「いまだにルールを理解できない。口出ししては叱られる。でも天井から襖まで手当
たり次第に・甲子園・と書いている息子の気持ちを思うと、やはり口をだして応援して
しまいます」=松崎三塁手(2年)の母・衣子さん(42)   ◆新聞特集記事より◆


昭和50年秋 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工11−1都農林
3回線 世田工8−5都国立
B決勝 世田工4−3明星
本大会1回戦 世田工6−2目黒
準々決勝 世田工0−7日大三高
1 2 3 4 5 6 7 8
世田工 0 0 0 0 0 0 0 0 0
日大三高 2 0 0 1 0 1 0 3 7

世:三好ー松崎 日:坂井ー川本

昭和51年夏 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工13−5都府中工
3回戦 世田工13−2都狛江
4回戦 世田工1−10桜美林
1 2 3 4 5 6 7
都府中工 0 0 0 0 5 0 0 5
世田谷工 5 3 3 0 1 1 × 13
世田工 府中工
9・土屋 5・倉田
7・川辺 4・隈
H坂井
2・松崎 3・賀川
1・3・山田 1・6・相沢
3・1・戸塚 2・田村
6・満島 6・1・村野
8・三好 7・川内
5・神戸 8・野尻
4・油谷 9・高田

 三塁打:倉田 二塁打:三好・土谷・賀川・松崎

1 2 3 4 5
都狛江 0 0 0 2 0 2
世田工 0 7 5 1 × 13
世田工 都狛江
9・土屋 6・斉藤
7・川辺 4・入野
2・松崎 3・関島
1・3・山田 8・小林
3・1・戸塚 1・7・久世
6・満島 2・川副
2・山田保
8・三好 9・天谷
5・神戸 5・大原
4・油谷 7・山田聡
1・新村

本塁打:関島 三塁打:満島 二塁打:三好・土谷・戸塚・川辺

1 2 3 4 5 6 7
世田工 0 0 0 0 0 1 0 1
桜美林 0 2 0 0 6 2 × 10
世田工 桜美林
9・土屋 9・村田
7・川辺 6・安田
2・松崎 2・渋谷
1・3・山田 5・片桐
3・1・戸塚 7・1・松本
6・満島 1・7・小野寺
H・7・菊池太
8・三好 8・古本
H・8・和気
5・神戸 3・本田
4・油谷 4・中田

1・2回無死走者をバントエンドランの失敗で併殺した世田工に対し桜美林は
2回裏ヒットエンドランを成功させた1・3塁から敵失と古本の2塁打で2点。5回
に3安打・4四死球・2敵失で試合を決めた。世田工は6回1点を返し食い下がった
が、及ばなかった。

この年桜美林は甲子園で全国制覇

昭和51年秋 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工10−9都野津田
3回戦 世田工0−15早実
昭和52年夏 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工1−15都三鷹
昭和52年秋 1回戦 不戦勝
2回戦 世田工14−3工学院
3回線 世田工11−0都九段
B決勝 世田工1−11都東大和
昭和53年春 1回戦 世田工2−6都東大和
      夏 シード校として4回戦から出場
4回戦 世田工8−2都田無
5回戦 世田工5−4堀越
準々決勝 世田工0−5日大二高
1 2 3 4 5 6 7 8 9
世田工 4 0 0 0 0 2 0 0 2 8
都田無工 0 0 0 0 0 0 0 0 2 2
世田工 田無工
6・市村 5 2 1 3・坂口 2 0 0
7・干場 4 0 0 4・荒川 3 0 0
4・福元 5 1 0 6・田辺和 4 2 0
2・平井 5 2 1 1・3・田辺修 3 1 0
3・7・伏見 3 1 1 8・柴田 3 1 2
8・保坂
8・古城
2
0
2
0
1
1
2・名武 3 0 0
7・鎗田
H・斎藤
2
2
1
1
1
1
7・若月
h・1・倉田
1
2
0
0
0
0
1・植松 4 1 0 5・金子
7・小村
2
1
0
0
0
0
5・吉越 3 0 0 9・植竹
H・佐々木
9・菅井
H・9・加藤
1
1
0
1
0
0
0
1
0
0
0
0

三塁打:加藤 二塁打:平井・伏見・保坂・植松・柴田

初回に打者一巡4点を先行した世田工が、その勢いで田無工をねじふせた。
守りも堅く、主戦の植松が丁寧な配球で10三振を奪う好投。打力で勝ちあがって
きた田無工は9回、2安打と四球で切り返したが、遅かった。

1 2 3 4 5 6 7 8 9
日大二 1 1 0 0 0 0 0 1 2 5
世田工 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 日大二
6・市村 4 0 0 2・万理崎 5 2 1
7・干場 4 1 0 8・小林秀 5 4 0
4・福元 4 0 0 7・郷 4 2 1
3・斎藤 3 0 0 3・菊池 5 3 2
2・平井 3 0 0 1・小林義 4 0 0
9・伏見 2 0 0 9・並木 2 0 0
8・保坂 3 0 0 5・古谷 3 1 0
1・植松 3 2 0 4・上原 3 0 0
5・吉越 3 1 0 6・牧野 4 1 1

二塁打:菊池

日大二は初回二死一塁から4番菊池の左中間二塁打で先制。2回にも2死3塁
から牧野の適時打で1点。着実にリードした。その後も毎回安打で塁上を賑わし8・
9回にダメ押し点を加え、準決勝にコマを進めた。世田工は小林義投手の膝元にく
いこむカーブと直球に手が出ず、凡退を繰り返した。好機は3回の一度だけ。2連
打で2死1・2塁とし、干場が左前テキサス打。1点を返すかにみえたが、2塁走者・
吉越は本塁寸前でタッチアウト。零敗した。

昭和53年秋 1回戦 世田工19−1駒場学園
2回戦 世田工4−16城西大城西
昭和54年夏 1回戦 世田工7−4都永山
2回戦 世田工 − 国際基督教高
3回線 世田工 − 国士館
1 2 3 4 5 6 7 8 9
世田工 1 0 2 0 2 1 0 1 0 7
都永山 0 0 0 0 0 3 0 0 1 4
世田工 都永山
4・福元 4 2 0 6・長沼 4 1 0
6・市村 3 0 0 4・須藤 5 2 1
3・斎藤 4 1 1 9・8・丸山 2 0 0
2・平井 4 2 1 1・3・柳父 4 1 0
8・1・保坂 2 1 1 8・1・樋口 4 1 0
7・菅原 5 0 0 2・若林 4 1 3
5・矢嶋 4 1 1 7・清水 3 0 0
1・宮路
8・萩原
4
1
0
0
0
0
1・森
9・田中
1
2
0
0
0
0
9・岸野 4 2 0 5・金子 2 0 0

三塁打:若林 二塁打:福元・平井2・保坂・岸野

昭和55年夏 1回戦 世田工1−9国学院久我山
1 2 3 4 5 6 7
国久我山 0 2 5 0 0 1 1 9
世田工 0 0 0 1 0 0 0 1
久我山 世田工
7・千浜
7・鎌倉
3
1
1
0
1
0
4・堀口 3 1 1
4・棚橋 4 2 0 8・萩原 3 2 0
8・宮原 4 0 0 6・矢嶋 3 0 0
3・黒江 3 2 0 7・山田 3 2 0
9・五条堀 4 1 1 1.・9・宮路 3 0 0
2・山田 3 2 2 2・榎本 3 1 0
5・浜田 3 1 2 3・老浪 3 1 0
6・森神
H・南沢
R・中川
1
1
0
1
1
0
2
1
0
5・福島
H・遠藤
2
1
1
0
1
0
1・植田
1・清水
2
1
0
0
0
0
9・吉橋
1・林
0
3
0
0
0
0

本塁打:千浜 三塁打:黒江・森神 二塁打:黒江・五条堀・浜田
国学院久我山が、世田工主戦・宮路の不調につけいり、序盤で試合を決めた。
特に3回は先頭の千浜が中超え本塁打でシュンとさせたうえ、3安打と四球をから
め計5点をあげた。世田工は安打数で迫りながら、得点にはいまひとつ。4回2死
から2連打したが、投手リレーにかわされ、1点どまりだった。
後輩の成長を喜ぶ
180センチ近い長身にうっすらヒゲの童顔。国学院久我山の植田竜治君は1年生
投手ながら伸びのある直球で世田工打線をよく抑えた。「あいつ・・・上達したな」と
敗軍の主将・矢嶋隆文君(3年)が試合後のスタンドでくやしがる。二人は世田谷区
弦巻中の先輩後輩。こんどの対戦が決まったあと、母校チームの応援席でお互い
に「よろしく」と頭をさげていたが、3打席無安打で、後輩が投げ勝った。