(続編)
                     前編 後編


平成7年夏 1回戦 世田工13−0東京高専
2回戦 世田工14−2都鷺宮
3回戦 世田工4−5調布北


1 2 3 4 5 6
世田工 0 1 5 0 2 5 6回コールド 13
東京高専 0 0 0 0 0 0 0
世田工 東京高専
6・愛沢 5 0 0 6・矢田部 2 1 0
4・青木 3 0 0 8・水谷 2 1 0
7・川合 3 1 0 5・1・木戸 1 0 0
3・伊瀬 2 1 1 4・鈴木 3 1 0
8・小俣 3 2 0 3・島田 3 0 0
9・中嶋 3 2 4 2・加藤 3 0 0
2・太田 3 1 1 9・倉島
9・下村
1
1
0
0
0
0
1・小林 3 1 1 1・竹内雅
5・須藤
2
0
0
0
0
0
5・藤島 1 1 2 7・竹内幹 2 0 0
26 9 9 20 3 0


1 2 3 4 5
世田工 3 7 0 2 2 5回コールド 14
都鷺宮 0 0 0 0 2 2
世田工 都鷺宮
6・愛沢 4 3 1 3・鈴木 3 0 0
4・青木 4 2 2 4・吉野 1 0 0
7・3・川合 2 1 2 7・鯉登 2 1 1
3・伊瀬 3 2 1 6・山本 3 1 1
8・小俣 4 0 1 1・5・古屋 2 0 0
9・中嶋 3 1 0 5・大熊
1・岡野
2
0
0
0
0
0
2・太田 2 0 0 2・浜田 1 0 0
1・小林 3 1 2 9・石川
H・長島
9・小林
1
1
0
0
0
0
0
0
0
5・藤島 2 1 1 8・篠 2 1 0
27 11 10 18 3 2


1 2 3 4 5 6 7 8 9
世田工 0 0 2 0 2 0 0 0 0 4
調布北 1 1 0 3 0 0 0 0 × 5
世田工 調布北
6・愛沢 4 1 0 8・難波 5 3 1
4・青木 2 1 0 7・坂本 2 1 2
7・川合 5 1 1 3・藤村 2 0 0
3・伊瀬 5 2 1 1・唐川 2 0 0
8・小俣 3 1 1 6・西隈 3 0 1
9・中嶋 4 0 0 2・小笠 3 0 0
2・太田 2 1 0 5・牧田 3 1 0
1・小林 3 0 0 8・軸屋 3 1 0
5・藤島
H・茅野
3
0
0
0
0
0
9・竹内 2 1 1
31 7 3 25 7 5

取材・報告:48期中嶋氏(敬意を表して赤字で表示

平成11年夏 2回戦 世田工8−0赤羽商
3回戦 世田工1−4日比谷


1 2 3 4 5 6 7 7回コールド
世田工 0 6 0 0 2 0 0 8
赤羽商 0 0 0 0 0 0 0 0
世田工 赤羽商
8・佐々木 3 1 1 6・佐藤 3 1 0
6・平野 4 1 2 8・迅山 1 0 0
1・佐藤貴 3 1 1 1・黒沢 3 0 0
4・宮内 4 0 0 2・大口 3 0 0
2・紺野 4 1 0 5・萩原 3 1 0
7・樋口 3 1 0 3・唐沢 3 0 0
9・田中 1 0 1 7・菊池 3 0 0
3・松崎 2 1 0 4・高橋 2 0 0
5・栗原
9・庄司
2
1
1
0
0
0
9・大石田 2 0 0

二塁打:紺野


1 2 3 4 5 6 7 8 9
日比谷 0 0 0 0 0 1 0 2 1 4
世田校 0 0 0 0 0 0 1 0 0 1
日比谷 世田工
2・梅田 5 0 0 8・佐々木 4 1 0
6・菊池 5 2 1 6・平野 4 2 0
4・張替 4 1 0 1・佐藤貴 4 0 0
7・友利 2 2 1 4・宮内 2 0 0
1・堀内 4 0 0 2・紺野 4 1 0
8・遠山 4 1 2 7・樋口 4 0 0
3・斎藤 3 0 0 9・田中 3 2 1
5・鈴木 4 0 0 3・松崎 3 0 0
9・森田 2 1 0 5・栗原 3 0 0

三塁打:紺野

1999718日(日)朝日新聞より
’99夏に刻む… 「瞳に友の面影19歳の審判立つ」
       〜國井直樹・都世田谷工元主将〜

 市営立川球場のグラウンドに足を踏み入れて、國井直樹さん(19)は身震
いした。この日、審判員として初めての公式戦を迎えた。

試合前、まずグラウンドを見渡した。事故につながるような穴や異物がない
か確かめる。「危険を防ぐのも審判員の仕事ですから」


鮮烈な記憶がある。

國井さんが都世田谷工野球部の主将だった一昨年秋、打撃練習の投手を務め
ていた一年生の白谷寿利君の頭を、部員の打球が直撃した。白谷君はその場
に倒れて間もなく亡くなった。


國井さんら部員は激しく動揺した。
「白谷のためにも勝とう」と、気持ちを入れ替えて夏の大会に臨もうとした
昨年六月、今度は國井さんが病気で三週間入院した。


大会は初戦負け。「白谷とチームのためにも、何かできることはないか」と
いう気持ちが残った。


引退後も、練習試合で審判を務めた。就職してからも、週末に母校に駆けつ
ける。「白球から目をそらすな。集中力を切らすと事故につながるぞ」。
部員と自分を戒める。


「責任感が強く、判断も的確。いい審判だ」。長嶺功監督が、國井さんと同
期の佐々木久悦さん(19)を高野連の審判員に推薦してくれた。


この日の第一試合、都武蔵丘対都田柄戦で、國井さんは、三塁塁審を務めた。

一回表、左翼線に打球が飛んだ。体を反転させ、球の落ち際に目を凝らす。
「ファウル」。國井さんの初めてのジャッジだった。

試合後「選手でなくっても高校野球の熱気に触れられるのはうれしい。審判
を続けたい」と笑った。



平成12年夏 1回戦 世田工24−0足立工
2回戦 世田工3−2正則
3回線 世田工7−6青稜
4回戦 世田工10−9高輪
5回戦 世田工2−6修徳


チーム 1 2 3 4 5
都足立東 0 0 0 0 0 5回コールド 0
都世田工 5 4 3 12 × 24
都足立東 世田工
7・牧田 2 0 0 6・栗原 4 2 0
1・小川 2 0 0 4・平野 4 3 1
6・押尾 2 0 0 8・田久保 4 3 3
5・酒井 2 1 0 2・紺野 5 3 7
2・庭野 2 0 0 3・青木 5 4 4
8・国井 2 0 0 5・脇田
R・5・島袋
4
1
2
0
1
0
3・沢辺 2 1 0 9・佐藤学
9・内田
3
0
3
0
2
0
9・沢辺
H・橋本
1
1
0
0
0
0
1・7・飯島 4 2 2
2・木ノ村 1 0 0 7・雪田
H・菊池
H・佐藤大
1・桜井
2
1
1
0
0
0
0
0
0
0
0
0

☆本塁打 紺野2 ☆3塁打 飯島 田久保 ☆2塁打 栗原2 田久保 脇田 酒井 紺野

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
正則 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2
都世田工 0 0 0 1 0 0 0 1 1 3
正則 都世田工
4・中島 中島 4 0 0 6・栗原 3 1 0
6・富田 富田 2 0 0 9・佐藤学 2 1 0
7・腰高 腰高 3 0 0 2・紺野 3 2 0
5・小島 小島 4 2 0 8・田久保 5 1 1
3・海津 海津 4 1 1 3・青木 3 0 0
2・盛田 盛田 4 0 0 4・平野 4 2 0
7・本間 本間 4 0 0 5・脇田
7・雪田
2
1
0
1
0
1
1・染谷 染谷 3 1 0 1・飯島 4 0 0
8・山崎 山崎 2 0 0 7・5島袋 4 1 0

☆3塁打 紺野 ☆2塁打 平野

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
青稜 0 0 0 3 0 0 1 0 2 0 6
都世田工 0 4 0 0 0 1 0 0 1 1 7
青稜 都世田工
2・荒木 5 4 1 6・栗原 6 2 2
4・軍司 4 1 0 7・佐藤学 5 3 0
7・加藤 4 2 0 2・紺野 6 2 1
5・原田 5 1 2 8・田久保 5 2 1
1・堀 5 0 0 3・青木 6 1 0
3・吉川 5 1 0 4・平野 6 5 1
9・須山将 4 1 0 1・脇田
1・飯島
1
2
0
1
0
0
6・須山博 5 1 2 7・雪田 3 2 0
8・金崎 4 0 0 5・島袋 4 1 0

☆3塁打 加藤 須山博 平野 荒木 ☆2塁打 栗原2 紺野 佐藤学 原田 平野

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
都世田工 1 0 0 4 0 1 0 3 1 10
高輪 0 0 2 0 0 0 3 0 0 9
世田工 高輪
6・栗原 3 3 5 1 8・国分 5 2 0
9・佐藤学 4 1 0 2 6・沢崎 4 1 0
8・田久保 5 2 0 3 9・高萩 3 1 5
2・紺野 5 3 1 4 5・茨木 4 1 3
3・青木 3 0 1 5 2・外村 4 1 1
4・平野 5 1 0 6 3・小池 5 1 0
5・脇田
5・島袋
2 1 0 7 7・栗田 5 1 0
1・桜井
1・飯島
1
3
0
1
0
0
8 1・杉山 1 0 0
7・雪田 3 1 0 9 4・大野 3 2 0

☆3塁打 高萩 ☆2塁打 栗原 田久保

 

チーム 1 2 3 4 5 6 7 8 9
修徳 2 0 2 0 1 0 0 0 1 6
都世田工 0 0 0 0 2 0 0 0 0 2
修徳 都世田工
4・中坪 3 1 0 1 6・栗原 4 1 0
7・大島 3 0 0 2 9・佐藤学 4 0 0
6・和久田 5 1 0 3 8・田久保 4 2 0
9・関茂 5 4 3 4 2・紺野 3 1 0
3・鈴木 4 0 0 5 3・青木 3 1 1
5・泉沢 3 1 0 6 4・平野 4 1 0
2・三浦 4 3 2 7 5・脇田 4 1 0
8・坪木 3 1 0 8 1・飯島
1・桜井
1
1
0
0
0
0
1・飯村
H・古宇田
1・渡辺
1
1
1
0
0
0
0
0
0
8 3・島袋
7・雪田
0
3
0
0
0
0

☆本塁打 関茂 青木 ☆3塁打 関茂 ☆2塁打 関茂 三浦

2000715日(土) 朝日新聞より

「小さなエースが好投」

都世田谷工の小柄なエース飯島規隆君(二年)は、緩急ある投球で都足立東
打線をほんろうし、チームを勝利に導いた。

身長160センチ、体重50キロの規隆君の姿を、バックネット席で見守ってい
たのは兄の一嘉さん(18)だ。弟の試合を観戦するのは初めてだったが、
その成長ぶりに目を見張った。
一嘉さんも、元高校球児だ。昨夏は東海大
浦安のエースとして千葉大会に出場した。

一方、規隆君は中学まで二塁を守っていたが、高校に入ってから監督の勧め
で投手に転向。兄の戦いぶりをビデオで繰り返し見て研究したという。

規隆君は四回まで登板して、被安打2、無失点の好成績。「力の加減の仕方
がうまい」と一嘉さん。


最近は照れくさくて兄弟の会話が弾まなかったが、久しぶりに弟にかける言
葉が見つかった。「高校野球の舞台に立てるのは今だけ。精一杯戦えよ」

2000719日(水) 読売新聞より

「小さなエースにチームの信頼」

12Kと好投した
  都世田谷工の飯島規隆投手(2年)〜

「ピッチャーやってみるか」。飯島君が長嶺功監督(51)から投手転向
を勧められたのは、ちょうど去年の今ごろだ。それまでは補欠の二塁手。
兄の一嘉さん(18)が千葉県の強豪校でエースだった影響もあって、以前
から「投手をやりたい」という気持ちはあった。ニッコリしながら、すぐに
「はい」と答えた。

初回、順調に連続三振を奪った後、中前打と三塁強襲打を打たれ、2点を先
制された。両方とも「打ち取った」と思った。
中前打を「ミスした」という
田久保茂雄中堅手(2年)が「ごめん」と声をかけたが、少し「ムッ」とし
たような表情。いかにも投手らしいプライドをのぞかせた。

主将でもある女房役の紺野勝義捕手(3年)が「みんなで野球をやろう」と
声をかけ、冷静さを取り戻した。「流れを変えれば、必ずバックが打ってく
れる」

以降は無失点。横手投げからテンポよく繰り出す直球とスライダーで、正則
打線から計12奪三振。141球を投げ、終盤の8回になっても2連続三振
を奪った。その粘りは、この一年間、毎日50メートルダッシュを50回も
繰り返し、下半身を鍛えた成果だ。

最終回、今度は殊勲のサヨナラ打を放った田久保中堅手と、笑顔で握手し
た。うれしくて、声にならなかった。

「チビがよく投げてくれた」と、ふだんは“鬼監督”と言われる長嶺監督が
褒めた。
身長160センチの小さなエースは、厳しい試合を投げ勝って、
チームメートからの信頼をさらに一回り大きなものした。

2000725日(火) 朝日新聞より

「都世田谷工シード高輪破る」

「奇跡ですよ」。都世田谷工の長嶺功監督は、うれしそうにひげをなでた。

9−9で迎えた九回表。無死二、三塁。マウンド上の高輪・杉山弘一投手
が、球場の照明に浮かぶ。「何が何でもバットに当てて、迷惑をかけてき
た分を取り戻そう」。これまで、
  三振が続いていた青木健一君が打席に
立つ。低めのカーブを振り切った。打球はのびて、右犠飛に。「やった」
三塁の田久保茂雄君が、本塁を駆け抜けた。

しかし、九回裏。高輪の先頭打者に中前に運ばれ、7回から継投した桜井
一成君は同点の走者を背負う。次打者を、二塁手の平野徹君が併殺にとる。

「あと1点、あと1点」。高輪は声援に乗って、なお中前安打。二死一塁。
「力まないで投げろ」と紺野勝義捕手の言葉が飛ぶ。桜井君は表情を和らげ
ない。「いつも、強い顔で投げるようにしている」。

打球は三塁手がさばき、一塁手のグラブへ。スライディングした最後の打者
の土ぼこりが風に舞った。

都世田谷工は、今大会、連続3試合1点差でねばり、勝った。「エースの
飯島が頑張ってくれていたので、自分のせいで負けていられないと思
った」。ベンチ裏に引き揚げてきた桜井君の顔に笑顔が戻った。